取り付けがガタガタになった錠前の写真


ここでは、写真のように、取り付けがガタガタになってしまった錠前の修理のご紹介をいたします。



ガタガタになった一口に言っても、ただネジが緩んでたり、取れているだけだったりする場合は、ネジを締め直せば良いだけなのですが、ここではもっと違ったケースの修繕工事をご紹介いたします。





もっと違ったケースとは、どういう状況だったかと言いますと、下の写真のように、ドアと錠前をつなぐ金具が、折れてなくなっていると言う状況でした。

 

 

通常、上と下に一つずつネジ穴が空いた段付き金具が付いているのですが、下の金具が、なくなっていました。




段付き金具が折れたドアの写真

 


通常は、ドアに裏側から溶接で留められているのですが、振動か錆による腐食なのかはわかりませんが、とにかく何らかの理由でなくなってしまっています。





修繕前の錠前

 

 

その段付き金具がなくなってしまった結果、このように取り付けがガタガタになり、本体飛び出したような状態になってしまっているようです。




取り外した錠前と鍵穴


写真は外した錠前と、鍵穴の部品たちです。



腐食やサビなどは特に見られませんが、最後に組み立てる時には必ず内部を磨いて、グリスアップしてから組み付けます。




お客様の目の届かない部分ではありますが、必ず動きを良くしてから組み立てます。





加工前の段付き金具




さて、上の写真の部品が段付き金具です。




まだ、穴も何も空いていません。




錠前や、ドアに合わせ穴を開けていきます。




もちろん、溶接は出来ないので、ビスで留めます。




段付き金具を取り付けたドア



そして、段付き金具を加工し、ドアに取り付けた写真が上のものです。



写真の右側が、自分が取り付けた段付き金具です。




今回は二本のビスでドアに固定しました。



当然の事ながら、ビスがドアの面から飛び出していたら、枠に接触してドアが閉まらないので、テーパービスを使い、テーパー状の穴を開けて面から飛び出さないようにしています。




取り外したドア



ところで今回は、ドアを外さねばならない事態が発生し、外したのですが、マンションなどの一般的なドアが、25kgから30kgなのに対し、このドアはゆうにその倍以上の重さがあります。



一人で脱着したのですが、外す時は簡単ですが、はめるときに、調整のため、何度も持ち上げたので、途中あまりの重さに泣きが入りました。




それはさて置き、そんな大変な事態がありつつも、無事になんとか取り付けたのが、下の写真です。





修繕後の錠前
修繕後の錠前(鍵穴側)


もともと鍵穴の部分も不良だったので、一緒に修繕しました。



このドアは、とある大きなお店にある、スタッフが出入りするドアなので、毎日頻繁に、それこそ一日に何十回も開閉されます。



いつもドアの開閉が重く、ストレスとなっていたそうですが、今回の修繕で、ドアの開閉が非常に楽になったと喜んで下さいました。



ちなみに今回修繕をさせて頂いた、こちらの会社様ですが、一日に来店するお客様の数も、そこで働くスタッフの数も大変多いため、ドアや窓の開閉の回数が、一般家庭に比べると格段に多いです。




そのため、故障や不具合が起こりがちです。



カギの救助隊福岡では必ず、ご依頼を頂いたその場で修繕をしたり、部品の取り寄せが必要となった場合は、部品が来るまでの間、営業に支障が出ないように応急処置をしています。



そのためこちらの会社のご担当者様から絶大な信頼を頂き、いつも鍵の事で何かがあればすぐさまお電話を下さいます。



そんな感じでもう何年もお付き合いをして下さり、とても感謝しています。




このようなトラブルは、一般家庭では滅多に起こらない種類のものですが、工場や店舗などではまれに発生します。



今回は、そんな段付き金具折れのトラブルのご紹介でした。



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