先日、アパートのゴミ置き場へドアを設置する工事を致しましたので、その時の工事について紹介させて頂きます。
設置と言っても、本当はもともとドアが付いていたので、厳密に言えば修繕なのですが、枠が割れていて、普通に修繕出来なかった為、枠を補強した上で、新規取付(設置)と同じ工程をすることとなりました。
問題のドアが以下の写真のものです。
単にドア丁番が外れているだけではなく、丁番がついている枠が割れてしまっています。
沢山の穴が開いている事から考えると、以前修理した業者が、色んなところに穴を開けて取り付けては壊れてを繰り返していたようです。
早めに当店にご相談頂ければ、ねじ穴を補強したりして、すぐに対応が出来たのですが…
ネジ穴が沢山開けられてしまってるので、強度がガタ落ちしており、一部は割れてしまってます。
また写真ではわかりづらいと思いますが、ヒビがかなり入っており、単にネジ穴を強化して済む問題では無くなってしまってます。
早めにご相談頂いて、ネジ穴を強化するだけで済む状態であれば、コストはかなり抑える事が出来たのですが…
ここまで酷い状態だと、どうしようもありません。
本当は、全体を新しいものに取り替えた方が良いのですが、コストをそこまでかけれないとのことで、補強をして、何とか復旧することに。
とは言え、残念ながらここまで来ると、もうそれなりに費用は掛かってしまいます。
と言うわけで、割れてしまったアルミの枠を補強していきます。
補強へは、鋼製のL字型のアングルを使います。
とは言え、鋼製なので、そのままだと錆びてしまいますし、また元のアルミと色が違いすぎるので、先にグレーのペンキにて塗装します。
塗装した鋼製アングルを枠に装着したのが以下の写真です。
全体的に接着剤にて貼り付けたあと、割れてない部分に、正面及び横からネジを入れてさらに留めていきます。
こうして、割れを補強したドア枠に、ドア丁番を設置していきます。
ドア枠は硬い鋼鉄で補強してるので、その鋼鉄に直接穴を開け、ネジ穴を作っていきます。
こうして、ドア枠へ、ドア丁番の取付が完了しました。
枠の方に丁番を取付したら、今度は、ドアの方にも、丁番の取付用のネジ穴を作ってあげねばなりません。
幸いドアの方は割れ等はなく、そのまま使えそうです。
ですが、アパートのゴミ置き場と言うことで、多数の方が何度も何度も開け閉めすると思いますし、中には乱暴に扱う方がおられるかもしれません。
そこで、ドアもアルミ製と言うこともあり、強度に不安があるため、ドア側のネジ穴は、ターンナットと言う部品で強化します。
全ての作業が終わり、ドアを実際に取り付けました。
取付位置などの計算が間違ってると、ドアの動きに負荷が掛かるので、余分な負荷がかかってないか、念入りにチェックします。
ドアの動きに問題もなく、ドア枠への接触などもありませんでしたので、これで完成です。
ドア枠の修理は、早め早めに対応しないと、悪くなればなるほど、どんどんと費用がかかってしまいます。
特にゴミ置き場と言う、不特定多数の方が利用される箇所に関しては、早めに手を打たないと、一気に状況が悪化する可能性があります。
そのため、異変が起きたら、早めにご相談ください。
なお、現在の状況によっては、ここで紹介した方法が使えない場合もありますので、ご了承下さい。
それでは、今回はこの辺りで。