1回目と2回目に続いて、3回目・4回目とさらに福岡から熊本まで物資を輸送いたしました。
前回の記事については熊本へ物資を持って行きました(1~2回目)をご参照下さい。
ただ、1回目~2回目と違うのは、過去2回が私たちカギの救助隊福岡の自己資金のみで物資を買って持っていったのに対し、3回目以降は、お客様・取引業者様・私の友人・取引業者の社長様からご紹介頂いた方々など、全国の皆様が物資を提供してくださいましたので、それを持って行きました。
私たちカギの救助隊福岡が、物資を被災地に持って行っているのを知って、たくさんの方々が物資をご提供下さいました。
手前どもの自己資金だけでは、被災した多くの皆様に物資をお届けする事は到底出来ないと思っておりましたので、とてもありがたく思いました。
※2016年5月6日現在、震災の影響で熊本へ送れなくなっていた宅配便も復旧したこと、そしてたくさんの方々のおかげで現地では物資が足りてきているとの事で、皆様からの物資の受け入れは一旦終了とさせて頂いております。
ご協力ありがとうございました。
先ほどお伝えした通り、この3回目の輸送分から、日本全国から集まった物資を、運送便が届かなくなっている被災地へお届けすると言う趣旨に変わって来ました。
この日は店を臨時休業として、スタッフと共に熊本入りをしました。
写真は、ヤマト運輸老司センターさんですが、カギの救助隊福岡南本店向けの荷物が多く、全部配達するまでに時間がかかると言うことでしたので、こちらから取りに行きました。
その日は、経営者仲間からご紹介頂いた熊本の避難所の状況に詳しい現地の方とお会いする約束がありましたので、いつ入ってくるかわからない荷物を待っていられない状況でした。
さて、実際に行って見ると、カギの救助隊福岡分のパレットが5台分用意されていました。
届いた物資が、想像以上の量でしたので、かなり驚きました。
実はこの日、私の先輩にも声をかけて、輸送を手伝って頂くことにしてました。
スタッフと私と先輩で、車に積み込みました。
実はわたくし、若い頃ヤマト運輸さんでアルバイトをしていた事がありますので、荷物の仕分けや積み込みは、かなり慣れています。
それなりに筋力と体力に自信がありますので、急いで積み込みをしていると、「うちで働いてみませんか?」とお声かけ頂きました(笑)
こうして積み込みを終え、急いで熊本へ向かいました。
と、言いたいところですが、走り出してすぐに気づいたのですが、車の重量がかなり重くなっていて、急ぐことが出来ません。
考えてみると、どちらの車にも2リットルの水×6本入の箱が50~60箱、さらに食糧や被災地で不足しているポリタンクなどが大量にそれぞれ載っているので、当たり前と言えば当たり前なんですが・・・
途中で事故でも起こすと、物資が被災地に届けられないのはもちろん、物資そのものが潰れてダメになる可能性もあります。
そこで、早く届けてあげたい気持ちはありますが、ゆっくりと安全第一で行きました。
こうして福岡を出て3時間ほどかけて、ようやく熊本の現地入りしました。
実は、東京に企業研修に行った時に知り合った、熊本出身の方から、
「熊本市内に、避難所の物資の状況について詳しい自分の後輩がいる」
と、紹介をして頂きました。
そこで今回は、その方とお会いし、ベースとなる場所に物資を降ろしました。
そのベースから、各避難所や、物資を必要としているお宅へ物資を運んでくださるようです。
facebookやtwitterなどでは、この避難所では水が足りていないとか、あるいは食料が足りていないとか、いやいやあの避難所には物資がたくさん到着して、今のところ大丈夫など、情報が錯綜しています。
私どもも、時間をたっぷりと取って、じっくりと構えていれるなら良いのですが、なかなかまとまって時間も取れないので、情報を吟味したり、たくさんの避難所を回ることが難しかったので、こうやって情報をお持ちの現地の方をご紹介下さって助かりました。
ベースに降ろしたのは昼過ぎで、そこから何往復もして下さり、最終的に全てに配り終わったのは、深夜を過ぎてからだったようです。
ご自身も被災されているのに、本当に頭の下がる思いです。
ご苦労様でした。
こうして、福岡に戻って来ました。
全国の皆様から、また現場に行った福岡の何人かのお客様から、さらに物資の提供を頂きました。
有難い事に福岡南本店の中が日に日に物資でいっぱいになって来ました。
そこで、熊本へ向けて四回目の輸送をすることに決めました。
写真はほんの一部です。
この他にもすでに車に積んである物資もありますし、お店のバックヤードにも物資が入っています。
今回は、物資の量が、三回目の時よりもさらに多いので、私がバイクレースをしていた頃からのレース仲間にお願いをしました。
何人もの方が、快く手伝いを買って出て下さり、今回は貨物車五台で現地入りすることとなりました。
実は、今回手伝ってくださる仲間の一人が、
「ダンプカーを手配出来るのでそれで行けば一台か二台で行ける」
と提案してくださったのですが、前回運んだ熊本のベースとなる場所は、大きなトラックの進入が難しいと言う事で、貨物車5台に分乗して持っていくことにしたのです。
ただ、私たちもそうですが、各々仕事がございますので、夕方仕事が終わった人から次々と、私どものカギの救助隊福岡南本店へ来ていただき、来た車来た車に、どんどんと物資を積み込んで行きました。
こうして最後に来た五台目の車に物資を積み込み終割った頃には、すっかり日も暮れていました。
熊本では、前回ご紹介頂いた現地の方が待っているので、急いで行きたかったのですが、前回同様車の重量が重くなっている事に加え、今回は五台の隊列で向かうため、安全第一でゆっくりと向かうことしか出来ませんでした。
ただ、今回が前回と違うのは、一緒に行った仲間の中に、熊本出身の人が混じっていたので、その仲間が熊本の道に詳しく、渋滞を極力避けたルートで現地入り出来たと言う事です。
高速道路も一般道も、相変わらず被災地へ向かう車で混雑している状況でしたので、この渋滞を避ける裏道を知っている仲間の存在は大きかったです。
結果、前回よりも短い時間で熊本入りしました。
とは言え、熊本入りが夜遅くなってしまいました。
にも関わらず、現地の方は嫌な顔一つせず待っていて下さりました。
こうして、福岡から熊本への輸送の4回目も無事に完了しました。
写真は私たちや、今回持っていった熊本のベースの方々、またその方が物資を持って行ってくださった先の方々のものです。
こうして多くの方々のご協力で、物資を熊本へ届けることが出来ました。
熊本のベースの方は、ご自身も被災しているにも関わらず、身体が不自由で自由に外に出れない方、車がなくて、物資を取りに行くのが困難なシングルマザーの方々を中心に物資を運んで下さいました。
感謝するとともに、頭の下がる思いでいっぱいです。
まだまだカギの救助隊福岡のお客様や、全国の皆様から提供頂いた物資がございますので、また熊本へ届けようと思います。
被災地ではまだまだ物資が足りないと言う事で、お客様をはじめたくさんの方に、物資の提供のご協力を頂いていましたが、2016年5月6日現在、お陰様で被災地ではとりあえず物資も足りてきて、また運送便も正常に戻り、スーパーやコンビニも営業も再開されたと言う事で、カギの救助隊福岡でも物資の受け入れを一旦終了とさせて頂きました。
また、お預かりした物資の全ては、熊本の被災者へお届け完了いたしました。
みなさまのご協力ありがとうございました。