福岡市見守りダイヤルをご存知ですか??

つい先日、2013年8月12日より、福岡市は、高齢者の孤独死(孤立死)の防止を目的に、見守りダイヤルと言う施策をスタートしました。

 

 

 

この活動、ぜひ皆様にも知っていただきたいのです。

 

 

 

 

ツライ安否確認の鍵開け

 

鍵屋として辛い仕事の一つに、安否確認のための鍵開けと言うものがあると、先日お伝えしました。

 

 

安否確認のための鍵開け依頼の記事

 

 

同じ安否確認でも、夜逃げをしているかも系のものは、そんなにつらくありませんが

(依頼者にとってはとてもツラい問題でしょうが・・・)

亡くなっている可能性があると言うのは、本当にツラいのです。

 

 

 

鍵屋が呼ばれる状況

 

 

どういう状況で、私たち鍵屋が呼ばれるのかについては前回お話をさせて頂きましたが、ここで少しおさらいを致します。

 

 

 

・市の担当者から、ここに住む高齢者と連絡が取れないので、鍵を開けて中を確認したいと言う依頼

 

・近所の方から、この部屋から異臭がするとあったため、警察官と管理会社立会での鍵開け

 

・離れて暮らす高齢の家族と連絡が途絶えたと、息子(娘)さんからのご依頼。

 

 

などなどです。

 

 

特に、ご家族からのご依頼の場合、ご依頼自信が、自分の親と連絡が取れないと、すごく焦っておられます。

 

 

早く鍵を開けて欲しい!!

 

 

と言う気持ちも痛いほどわかるのですが、身元確認などの手続きをあまり簡素化出来ない時もあります。

 

 

多くの場合、手遅れです。

 

 

安否確認での鍵開けの多くは、残念ながらすでに亡くなっておられます。

 

 

もちろん、発見が早く、倒れている人を助けることが出来た事も、少なからずありますが、ほとんどありません。

 

 

特に若い方の安否確認の場合は、たまたま倒れていたと言う事で助かるケースがありますが、お年寄りの場合は、助かったケースはほとんどありません。

 

 

 

 

周囲は冷たい時も

 

中には、鍵を開けずとも、すでに中の人がお亡くなりになっているとわかるケースもあります。

 

 

それは、遺体の腐乱が進んでいる時。

 

 

特に、集合住宅の場合などの場合、希にですが、強烈な異臭が、建物全体に充満している事もあります。

 

 

 

そんな時、世間は冷たい事もあります。

 

 

取り上げにくい事ではありますが、敢えてここでは取り上げます。

 

 

ほんの一部だとは思いますが、一人で暮らしていた高齢の家族と連絡が取れないと、血相を変えて現場に来た依頼者に、心無い住人が

 

 

「この一週間、とんでもない臭いがするよ。

 

あまりの臭いに俺はその場で吐いたよ」

 

 

と、声を掛ける場合があります。

 

 

鍵開けをし、お亡くなりになっているのを確認し、悲しんでおられる依頼者に

 

 

「やっぱり死んでたんだね。でもこれであの臭いから解放されるよ」

 

 

などと言ったりもします。

 

 

誤解しないでいただきたいのですが、こんな事を言うのはほんの一部の人間だと思います。

 

 

ですが、こう言った現実もあるのだと言う事を、知っていただきたいのです。

 

 

だからこそ、福岡市見守りダイヤル

 

このような現実が存在しています。

 

 

だからこそ、皆様に、福岡市の新たな施策、見守りダイヤルを知っていただきたいのです。

 

 

福岡市見守りダイヤル挿絵

見守りダイヤルとは

 

詳しくは福岡市のホームページをご覧いただきたいのですが、ここでは要約したことを記載します。

 

 

見守りダイヤルとは、家を訪問する業者、

 

例えば水道・ガス・電気・新聞配達・宅配業者などや、

 

地域にお住まいの住人の方から、

 

”その家から異臭がする”

 

”その家の住人を急に見かけなくなった”

 

 

などの異変に気付いた際、通報をすると、担当者が安否確認のために現場に来てくれるというものです。

 

 

実際に人命が救われました。

 

 

福岡市による、見守りダイヤルが始まって約一ヶ月、その期間の運用状況が発表されました。

 

 

それによりますと、通報は5件有り、うち二件は残念ながら死亡が確認されましたが、一件は、新聞配達店から、新聞が溜まっているとの通報で、調べると入院中だと言う事が判明。

 

 

残る二件は、人命が救われました。

 

 

福岡市長の会見をニュースで見た男性が知人と連絡が取れないと通報をし、博多区在住の90歳代の男性が、体調不良で寝込んでいたのが発見されました。

 

 

 

また、管理会社から、連絡が取れないとの通報で、南区に住む60歳代の男性が、食事を取れず衰弱していたのを発見されました。

 

 

 

人命が救われた事はもちろん尊い、しかし

 

このように、福岡市見守りダイヤルがあったおかげで、そのまま放置されていたら、お亡くなりになられていたかもしれない命が救われました。

 

 

それはそれでもちろん尊いのですが、もし仮に発見時にお亡くなりになられていたとしても、発見が早ければ、当然遺体も腐乱していないでしょうし、

その方の周囲の心無い住人がもし居たとしても、ご家族が冷たい言葉をかけられ悲しむと言う事も減るのではないかと思っています。

 

 

そう言った意味でも、福岡市による見守りダイヤルは、非常に意義のあるものだと思っております。

 

 

 

福岡市内に在住の方の事なら、遠方の方からも受付可能です。

 

例えば、

 

自分は遠方に住んでいるが、福岡市内に高齢の家族がいて、その家族と急に連絡が取れなくなった。

 

 

などの場合でも、見守りダイヤルの使用は可能です。

 

 

これはすごく重要な事です。

 

 

遠方にいる方の場合、異変に気づいても、すぐに来る事が出来ず、やっとこれた時にはもう手遅れだった。

 

 

(あの時に、もっと早くに来ていれば・・・)

 

 

と、お悔やみになられている方とお会いすることもあります。

 

 

見守りダイヤルなら、そのような事も防げるのです。

 

 

見守りダイヤル、ぜひ覚えて下さい。

 

まだまだ始まったばかりの施策で、今現在は、見守りダイヤルは市内に一箇所のみしか配置されていませんし、まだまだ認知度は低いのですが、ぜひ皆様にもこの見守りダイヤルについて知って欲しいと思います。

 

 

 

受付は365日24時間やっておりますので、もし近所のお宅で

 

 

1.家の中から異臭がする

2.洗濯物が干しっぱなしになっている

3.新聞が溜まりっぱなしだ

4.電気が昼夜問わず点きっぱなしだ

5.その家の住人を急に見かけなくなった

 

 

などの異変があった場合、すぐに見守りダイヤルに通報して下さい。

 

 

福岡市見守りダイヤル

080-9100-0883

 

現場対応は8:00~20:00ですが、担当者が現場に急行してくれます。

 

 

※通報をされる際は、必ず番号通知をonにしておかけ下さい。

 

話中などの時は折り返し電話があります。

 

 

地域のみなさまで孤独死・孤立死を防ぎましょう!!

 

 

カギの救助隊福岡電話番号一覧