ドアノブ式の鍵を自動施錠に

今回のご依頼は、福岡市中央区内のとある会社様から頂いた、

(オフィスの裏口のドアを、夜間通用口として使用したい。

 現在はドアノブ式の鍵が付いているが、自動施錠にしたい。)

 と言った内容のものでした。

 

どうやら、他社に見積もりを依頼したところ、交換は不可能なので、ドアをまるごと交換するしかないと言われたものの、そこまでの予算も通らず、困っているとの事でした。

 

もちろん私たちカギの救助隊福岡では、ドアなど交換せずとも、お客様のご要望通り自動施錠式の鍵へ交換いたしました。

ここでは、その時の工事について紹介いたします。

今回鍵を替えるドアと錠前

さて、今回鍵交換のご依頼を下さった箇所は以下のドアです。

ドアノブ式の鍵の写真
室外側の写真
室内側からのドアノブの写真
室内側

ここはオフィスビルの裏口で、現在はインテグラルロック(ドアノブ式の鍵)が付いています。

 

夜間通用口として使用しているものの、現状では夜退社するときに、出た人がその都度鍵を掛けねばならず、とても不便を感じているとのことでした。

 

また、社員が沢山おられるので、現在のような使い方だと、鍵の本数の管理も大変だと言うことで、

「やっぱり夜間通用口として使用するからには、自動施錠式の鍵にした方がいいよね」

と言う結論に社内全体でなったそうです。

他社に鍵交換の見積もり依頼をするも断られたそうです

自動施錠の鍵になれば、みんながこれまでの不便から解放されると思い、福岡市内にある鍵屋さんに問い合わせてみたそうです。

ところが、その鍵屋さんはドアを見て、開口一番、無理ですと言ったそうです。

 

「この錠前を自動施錠式にするのは不可能なので、ドア丸ごと交換する以外に方法がありませんと言われてしまったのです。

 金額を聞くとうん十万円掛かるとか・・・

 さすがにそこまでの予算は難しくて・・・

どうにかドアを替えずに自動施錠式の鍵に交換することはできないでしょうか?」

 

とお客様はおっしゃられました。

 

実際にドアを見てみると、どうやら錠前のサイズがネックになっているようです。

(下の写真参照) 

今回交換する鍵と錠の説明

現在ついているものが、自動施錠のタイプとサイズが全然違います。

 

しかしサイズを測り、色々と計算した結果、こちらで取り付け用の段付き金具などを作成して用意すれば、ネックとなっているサイズ違いの問題を解決して、取替が出来るなと思いましたので、

「大丈夫ですよ。ドアを替えなくても、お客様のご希望の通り、鍵を自動施錠式に出来ますよ」
と、伝えました。
すると、
「本当ですか!もし自動施錠にできるなら、是非お願いしたいです」
と、喜んで下さいました。
費用も、別の鍵屋さんから提示されたものより、十分の一以下で済みそうです。

今回取替に使用するのは、美和ロック製の円筒錠であるHKの、機番が2Aと言う物です。

このHKは円筒錠ではありますが、マンションの階段室への入口などの共用部で多く使われている錠前で、一般家庭の玄関やアパートで使用されているいわゆるボタン錠と呼ばれているタイプの円筒錠に比べると強度も耐久性も、格段に高くなっています。

 

ちなみに美和ロックでは、このタイプの錠前を円筒錠とは呼ばず、モノロックと呼びます。

上の写真は取り替える前のインテグラルロックです。余談ですが、美和ロックではこのタイプをインテグラルロックとは呼ばず、デッドロック付きモノロックと呼びます。

実際にこれまで付いていた錠前と、今回取り替える自動施錠式の錠前を並べた写真が以下のものです。



上半分にある三つがこれまで付いていた錠前。


下半分に置いてあるのが、今回取り替える自動施錠のHK-2Aです。

 
形が全然違う事がお分かり頂けるかと思います。


いよいよ自動施錠式の鍵に取替えます

さて、それではいよいよ取付作業に入って行きます。
実は問題は、錠前の大きさだけではありません。
バックセットと言って、ドアの先端から、錠前の中心までの距離があるのですが、今まで付いていたインテグラルロックが100ミリなのに対し、新たに取り付けるHK-2Aは、90ミリです。
つまりセンターが10ミリズレるので、取付穴も10ミリずらす必要があると言うことです。
写真は取付穴を作る前の段階のものです。
今空いてる三点の穴は、既存の錠前のものです。
マジックで黒い丸を書きましたが、今回はこの丸の通りに穴を開けます。

完成の写真

今回は、オフィスの営業中での工事だったため、急ぐ必要がありましたので、途中の写真は撮る時間がありませんでした。
なので、完成の写真まで一気に飛びます。
さて、まず最初にこちらが錠前のラッチ部分の写真です。
青い部分が、この錠前(MIWA HK-2A)の本体で、その上下に見えるシルバーのものは、もともとサイズが違う錠前が入っていたこのドアにHK-2Aを入れるために既存の穴に合わせて作製した段付き金具です。
段付き金具は、厚さ3ミリの分厚いステンレスで作られてるため、強度もバッチリです。
(余談ですが、青色のものは、錠前の保護シートなので、後ほど取り外します)
こちらが室外側のドアノブと鍵の写真です。
ドアを閉めると、自動でロックとなりますので、開けるためには必ず鍵が必要となります。
シリンダーは、対ピッキング性能が10分以上の性能をもつMIWA U9です。
(ご希望によりディンプルキータイプもご用意出来ます)

最後に、錠前のラッチ部分に付いていた青色の保護シートを取り除いて完成です。

自動施錠式の鍵へ取り替える金額

このように、インテグラルロックの鍵を、自動施錠に取り替える場合、現在どんな錠前が付いているか、ドアの材質や取付穴はどんなかによって、加工方法や、別途作製する金具が違うため金額は前後します。
ですが、参考までに今回のケースの場合の金額を載せますと、錠前本体代・取付金具代・加工料など全て含めて、税別41000円でした。取付が困難な場合や、必要な取付金具の点数が多くなる場合、金額が変わる事もございます。
福岡地区でドアノブ式の鍵を、自動施錠に取り替えたいとお考えのお客様は、まずは一度ご相談ください。
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