鍵や錠前が斜めなのは見過ごせません

 

お客様のもとへ鍵交換に行くと、たまにではありますが、鍵穴や、錠前そのものが斜めに取り付けられている事があります。

 

 

もちろん、多くのものは機能上は問題がないので、お客様自身も気にされていなかったり、そもそも斜めであることに気づかれていない事が多いです。

 

 

そのお家が建った当初から斜めであったと推測されるものや、前に鍵交換をした業者が、元に戻すときに、適当に取り付けたのだろうなと思うものもあります。

 

 

今回はその中でも、最近鍵交換にお伺いした二つの現場を紹介します。

 


斜めになったプレート

プレートが斜めになった錠前

まずは一例目。



長四角のプレートが、若干斜めになっていることがお分かりいただけますでしょうか。



ドアの端っこの線と見比べれば何となく分かるかもしれません。



そこまで大きくズレて斜めになっているわけではいないので、写真では分かり辛いかもしれませんが。



ズレの大小に関わらず、斜めになっている事がやはり気になるので、修正していきます。



修正して真っ直ぐに戻します

プレートを修正後の錠前



そして上の写真が、プレートを真っ直ぐに修正した後の写真です。



通常、このタイプ(MIWA 85RA)で、鍵交換をする際は、写真の丸っこい部分の鍵穴だけを外すのでプレート部分には触らないのですが、斜めになっているのがどうしても気になって仕方なかったので、今回はプレートまで外して組み立て直しました。



ちなみに、このプレートが斜めになっているということは、錠前本体も斜めになっていると言うことです。



面付錠タイプなので、少し位斜めになっていても問題はないのですが・・・



実際、お住まいになられているお客様は、斜めであることに薄々は気づいていたそうですが、気にしてなかったそうです。



外してみてわかったのですが、こちらのおうちの場合、もともとの切り欠き穴の位置が適正位置ではなかったので、建った当初から斜めの状態だったと推測が出来ます。



その為、切り欠き穴を加工し、真っ直ぐになるようにしました。






カギの救助隊福岡では、鍵交換の際に、ドア周りの軽~中程度の作業についてはサービスで行っていますので、この作業については作業料金は一切頂いておりません。




お客様から修正を頼まれたわけではないのですが、個人的にすごく気になるので修正しました。




さらに斜めに取り付けられた錠前


次に二例目として、上でご説明をしたプレートよりも、さらに斜めに取り付けられた物をご紹介します。



プッシュプル錠と呼ばれる物ですが、今度は錠前本体が斜めになっています。



先ほどご紹介をしたプレートが斜めになった錠前とは違い、こちらの方は、機能上問題があります。



早急に戻してやらねば、本体が壊れてしまいかねません。



斜めに取り付けられたプッシュプル錠



ドアの側面の線と、プッシュプル錠の縦に走った棒を見比べると、棒が下に行くに従って左の方に寄って行っています。



プッシュプル錠は、一例目で紹介した面付錠タイプではなく、ケースロック(彫り込み錠)タイプなので、このまま使用を続けると、ドアの中に彫り込まれている錠前本体に負荷が掛かり、偏摩耗を起こし、最終的には壊れてしまいますので、修正が必要です。



修繕作業は大変でした。



実はこの修繕作業は本当に手間が掛かり大変でした。



と言うのも、取り付けネジが、何者かによってねじ切られていたからです。




ネジがねじ切られた状態


上記の写真は、ネジがねじ切られたところです。



ネジ穴に詰まったネジを除去しないといけません。



ちなみにこのネジですが、室内側からネジが見えるので、この状態だと、ネジが入っていない事になるので、入居されている方に、ネジが取り付けられていない事がすぐにバレてしまいます。



それをごまかす為なのでしょう、折れたネジの頭の部分を室内側の本体に差し込んで、外れないようにボンドで留めるという荒業が施されておりました。



ちなみにこのプッシュプル錠は、鍵穴と独立しているタイプですので、鍵交換の際には、全く触りません。



(以下の写真参照)


プッシュプル錠の全体写真


ですので、鍵交換をした業者がねじ切った可能性は低く、やはりここも一例目と同じく建った当初からこの斜めの状態だったのではないかと思います。



この場所は、福岡市内某所にあるマンションなのですが、マンションの場合、何十戸、物件によっては百を超える戸数があるわけで、その数を一気にこなす必要があるためなのでしょうが、残念ながら時々このように雑な取り付けがされている場合があります。



ちなみに一例目で紹介した、プレートが斜めだった物件も、やはりマンションでした。



私どもも、こちらのお家には、鍵交換のご依頼で来たので、鍵交換の作業だけで考えると、このプッシュプル錠を触る必要はないのですが、このままにはしておけないので、修繕をすることにしました。




ネジ山修正後の写真


随分苦労しましたが、詰まっているネジを除去し、ネジ山が傷んでいたので、タップを使い、新たにネジ山を作り直しました。




鍵交換自体は10分程で完了しましたが、この作業には一時間以上の時間を要しました。




が、何とか無事に修繕が出来、お客様にお喜び頂いたので、頑張って修繕して良かったなと思いました。



他にもさまざまな現場があります



今回は、斜めになっていた現場の例を二つほど紹介いたしましたが、他にも様々な現場があります。



斜めの度合いは大小様々ですが、多くの場合は簡単に修正が出来る現場であります。



また機能上問題がないので、お客様自身も斜めであることを気にされていない事が多いです。



が、自分自身はやはり斜めであることがすごく気になりますし、鍵交換のプロとして、しっかりとした仕事をしたいので、必ず修正します。



皆様のお家の玄関はどうですか。



鍵穴や錠前、プレートなどが斜めになっていないでしょうか。



機能上問題がない場合は、見た目だけの問題ですので、必ずしも気にする必要はないかもしれません。



しかし、機能上問題がある場合は、早めの修繕をおすすめします。



壊れた後では、多額の費用が発生してしまうものも存在します。



斜めにはなっているが、機能上問題があるかどうかわからないと言う場合には、一度専門家に見てもらってみてはいかがでしょうか。



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