あのおじさん、フラれちゃったんだと知った鍵交換

つい先日、鍵に関する笑えない話のコーナーで、(元)ご夫婦それぞれから鍵交換のご依頼を頂いた時の話を書きました。

 

あの話はあまり笑えない話でしたが、書いている途中、似ている案件があった事を思い出しました。

 

その話に比べると、この話はまだ面白いと言えば面白い話ですので、書いていきたいと思います。

横柄なおじさんからの電話

ある夏の暑い昼下がり、横柄なしゃべり方の男性からお電話がありました。

 

「今日は俺は家にいるから、今日中に鍵交換に来い」と。

 

それが始まりでした。

 

わたしは指定されたマンションに行き、インターホンを鳴らしました。

出てきたのはその横柄な態度の男性ではなく、若い女性でした。

 

その若い女性から、

「鍵交換をお願いします」

と言われたので、

(男性が電話で、「今日俺は家にいるから」とか言ってたのに、なぜここにいないんだろう)

と、少し疑問を感じながらも作業を開始しました。

ネジ山があり得ないことに

いざ作業を開始してびっくり。

 

なんと、ネジ山と言うネジ山が全てぐちゃぐちゃに潰されています。

 

賃貸物件の入居時の鍵交換は、本職じゃない人が行っている事があるので、ご入居されてる方から鍵交換のご依頼が入って、いざ鍵交換をしようと思ったら、1~2本ネジ山がつぶれていたと言う事は多々あります。

 

しかし、今回のこれは酷い。

 

1~2本どころの話ではなく、全部のネジがぐちゃぐちゃです。

どうやったらこんなことになるんでしょう。

 

鍵交換の写真
鍵交換の様子(今回の現場ではありません)

ここまで酷いと、到底簡単に外せる代物ではないので、お客様をお呼びし、

 

「すみません、なぜかネジがすべて潰されてしまっているので、取替えに時間がかなりかかりそうです」

とお伝えしました。

 

すると部屋の奥から

「俺が交換しようと思ったら、ネジが外れんかったんや!」

と男性の偉そうな声が聞こえてきました。

 

どうやら、お電話をかけてこられた男性のようです。

 

そして、その男性が奥から出てこられました。

調子に乗ったおじさん

男性は30代後半くらいのおじさんで、金髪に小太り無精ひげで、室内なのになぜかサングラスをかけておられ、よく言えばB系、悪く言えば・・・

 

いや、悪く言うのはよしましょう。

 

見た目はご想像におまかせします。

 

とにかくこのおじさんが、ネジと言うネジを全部壊したようです。

 

おじさんは玄関にやって来るなり、その若い女性に後ろから抱き着きました。

 

「やめてよ」

と女性が嫌がっても、

「へへへ、いいやん」

と言って、キスをしようとしたりして、拒まれていました。

 

わたしは、

「ああ、このおじさんは、若い彼女が出来て今、調子に乗って見せびらかしたいんやろなぁ」

と思いました。

 

おじさんは、女性が何度止めてと言っても聞く耳を持たず、一人でテンションアゲアゲ状態になっていて、正に調子ノリノリ状態と言った感じで、楽しそうでした。

 

(このおじさんが、ネジ山を全部潰したんかー。やりそうな顔しとるわ)

と思いました。

 

おじさんは色々と見せびらかしたかったのでしょうが、わたくしはと言うと、このおじさんがあり得ないくらいぐちゃぐちゃにしてしまったネジを外す事がとにかく大変でしたので、そのおじさんにかまってあげてる暇はありませんでしたので、おじさんを無視して黙々と作業を致しました。

 

作業後、おじさんがエラそうな態度でお金を払ってくれました。

ありがとうございます。

それから二週間後

そんなことがあって2週間後、とある女性から、

「今すぐに鍵交換をしてください」

とお電話を頂きました。

 

ご住所をお伺いすると、その時にお伺いしたお宅でした。

 

前回書いた、(元)ご夫婦それぞれから鍵交換のご依頼を頂いた時の話では、最初男性からご依頼を頂いてから、女性からご依頼を頂くまで、間が2~3ヶ月あったので、同じ家と思いませんでしたが、今回は二週間なのでさすがに覚えています。

 

ちょうど時間が空いていたのでお伺いすると、今度はそのおじさんはおらず、若い女性の方だけでした。

 

その女性は、「お察しください」と言った感じで目を伏せられました。

 

わたしは何も言わず、黙々と鍵交換を致しました。

 

プロフィールにも書きましたが、わたしは若い頃、焼鳥屋に勤めていて、お店を一軒まかされていました。

 

どんなに忙しくても、「カウンターにお座りになる全てのお客様を楽しませるように」

と上司から教えられて、焼き台に立っていたので、

お客様が心の中の事を聞いてもらいたいと思っておられるか、元気付けて欲しいと思っておられるか、あるいはそっと静かにしておいて欲しいと思っておられるかと言う空気を読む事が得意です。

 

そんなわけで私は、お客様が望む通り(あのおじさんが入ってこれないように)、迅速に、かつ淡々と鍵交換を行いました。

 

そんなこんなで無事に作業を完了しました。

 

しかしあのおじさん、彼女の家にあげてもらってから二週間でフラれるとは・・・

 

そして鍵まで変えられるとは・・・

  

何事も調子に乗ってはいけないなぁと、おじさんに教えられた、そんな鍵交換の現場でした。

 

さて・・・

 

なんだかんだ言って結局、今回も笑えない話になってしまったような気が・・・

 

書けないことも色々とあるので、キリは悪いですが今回の記事はこの辺りで。

 

また何か書いても大丈夫そうな出来事があれば書きたいと思います。

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