ドア丁番のサビ落とし



カギの救助隊福岡では、鍵交換の際に、ドア周りに関する様々なメンテナンス作業を、サービスで行っております。


今回は、その中の一つ、ドア丁番のサビ落としについて、紹介いたします。



丁番・蝶番の説明

ドア丁番(蝶番)の写真

さて、上の写真のものが、ドア丁番(ちょうばん)です。


蝶番と書かれる事もあります。


蝶番と書かれている場合、チョウバンと読んでも、チョウツガイと読んでもどちらでもOKです。


鍵の業界や、リフォーム関連の業界では、丁番と書かれる事が多いので、ここでは、蝶番ではなく、丁番と言う文字を使って書いていきますが、みなさまはどちらの文字を使っても大丈夫です。






丁番が錆びると、ドアの開閉が重くなる


さて、それでは、丁番が錆びるとどうなるのでしょうか。



考えるまでも無いことかもしれませんが、丁番の中が錆びると、ドアの開閉が重くなります。


ドアを開ける時に、力を入れないと開けれないし、


閉める時は、自然にドアが閉まらないので、人力でアシストしてやる必要があると言う状態です。



ドアを開ける時の開け始めから最後まで、
ドアを閉める時の最初から最後までと、
全体を通して重たく感じると言った状態です。


ちなみに・・・


ドアの開け始め、もしくは閉まる間際で重い(硬い)感じがする場合の原因は、丁番のサビによるものではなく、ドアもしくは、ドア枠の歪みによるものですので、対策が異なります。









丁番のサビ落としの作業の紹介


それではここから、実際にドア丁番のサビ落としの作業について、紹介いたしましょう。



先に述べさせて頂いたように、ドアの開閉が重い場合は、丁番のサビを疑い、鍵交換のついでに、まずは分解してみます。



内部が錆びた丁番


今回紹介する事例の場合、外してみると、赤錆がびっしりと付着してましたので、ペーパーヤスリを使って、赤錆を落としました。


錆をしっかりと落とした後、動きをスムーズにしてやるために、タップリと油脂を付けます。



丁番の錆落とし後の写真


上記の写真が、サビを落とし、油脂を付けた状態です。



この写真の丁番の場合は、残念ながら、芯の銀色のメッキが、サビに侵食されて、磨いても銀色には戻りませんでした。



ただ、こちらの丁番の芯の場合、色が黒くなってしまってるとは言え、まだ棒状の形が残ってるので、良いのですが、中には、腐食が激しすぎて、棒が真っ直ぐの形すらとどめていないなんて事もあります。



その場合は、丁番を新品に取り替える必要があります。




さてそれでは、参考までに、他の丁番のサビ落とし前と後の写真も載せておきます。




丁番錆落とし前その2

サビ落とし前


丁番錆落とし後その2


そして、サビ落とし後です。


この丁番もやはり銀色のメッキのコーティングが侵食されています。


が、赤錆をきちんと落として、油脂をしっかりと挿し、この写真の状態にして元通り組み付けると、ドアが驚くほど軽くなります。



もちろん、ギーギーと異音がしてたドアも、静かになります。



丁番がここまで錆びてたら手遅れです



以下の写真を見て、何かお気付きになられますでしょうか??



サビがひどく、手遅れになった丁番


そうです、丁番の芯の棒の形が、これまでと違います。



これまでの写真の棒と比べて見て下さい。



一体これは何なのでしょうか??



自分も鍵屋を始めた当初は、なぜ棒の形が違うものがあるのかと、不思議に思いました。




丁番は、上の部分と下の部分の二つの部品で構成されてるのですが、実はこれ、上の方の部品なのです。


(これまで写してたものは、下の方の部品)


どう言う事かと言いますと、丁番の芯の棒は、下側の部品に圧入されていて、上の部品は、その芯の棒に被せるだけなのです。


しかし、上記の写真の部品は、丁番の芯の棒が錆び付いて、上側の部品にくっついて抜けなくなってしまい、本来なら圧入されて抜けなくなってるはずの下側が抜けてしまってる状態です。



言葉では説明しにくい所がありますので、以下に、新品の写真を載せてみます。


新品の丁番(蝶番)


この新品の丁番の写真を見て、意味がわかって頂けたでしょうか?




丁番の錆もある程度までなら、サビを落としたりといったメンテナンスで動きが蘇りますが、錆の進行が酷すぎると、新品に取り替えねばなりません。



丁番のサビ落とし、メンテナンスはお早めに!


今回は、丁番のサビ落としの作業について紹介をさせて頂きました。


初めに紹介をした通り、カギの救助隊福岡では、鍵交換の際に、ドア周りをチェックして、必要があれば、今回紹介したような、サビ落としの作業をサービスで行っております。



が、最後に紹介した事例のように、丁番の錆がひどく、本来抜けてはいけない所が抜けるようになっていたり、あるいは固着し過ぎて外せなくなっている場合は、修繕に別途作業代、部品代が掛かる事もあります。



そのため、ドアの開閉が重いなと感じたら、早めにメンテナンスをされて下さい。



とは言え、ドアの開閉が重くなった事に気付かず、手遅れの状態になるまで放置されてる方の方が多いのですが・・・



ちなみに、鍵交換の必要がなく、ドア丁番のサビ落としの作業単体でのご注文の場合の作業料金は、概ね8000円(税別)となっております。





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