今日は(今日も)、お仕事の内容とは関係のない内容で恐縮ですが、僕のおすすめの観光スポットとして、長崎県にある池島をご紹介いたします。
今回なぜこれを書こうと思ったのかと言いますと、Googleで“池島”と検索すると時々、僕が以前このカギの救助隊福岡のブログ内で書いた記事がヒットするようですが、その記事は、2018年9月に、初めて池島へ訪れた時の記事です。
それはそれでよいのですが、その時と今では、フェリーやバスの運行状況が変わっていて、特にバスの方は、現在では日祝日の運行がなくなっており、僕が過去に
「観光をする際は、バスの終点が、池島の頂上なので、まずバスに乗り終点まで行って下車し、歩いて下りながら観光するとよい」
と書いたのですが、もしかしてそれを参考にして、日曜・祝日に池島へ行った人がいたとしたら、不便な思いをしてしまうのではないかと思い、最新情報などを含め、新たに池島について書こうと思ったわけです。
(このブログを参考にして行った人がいるかどうかはわかりませんが)
実はあれから、池島へはもう二十回ほど訪れているのですが、池島は毎回新たな発見があるとても良いところです。
島の方々とも仲良くなって、草刈りのボランティアに行ったり、池島の祭りや、15年ぶりに行われた池島の花火大会に参加させて頂いたりしたこともあります。
とても良い島なのですが、島の方に伺うと、観光がどんどんと減っているとの事です。
せっかく良いところなのに、このまま寂れていく一方だと悲しいので、池島の魅力を知っていただくべく、ここで改めて紹介する事にいたしました。
またこの記事では、何度か池島へ行くことで経験した、行く際の留意点と言うか、
いつも人がいるはずのフェリーの切符売り場に、誰もおらず、売り場が閉まっている時はどうしたら良いのかとか、
泊まる時は何を持って行った方が良いのかなどについても紹介していきたいと思います。
それではここから、以下の項目に分けて池島の魅力や、行くときの留意点について紹介していきます。
(この記事は2020年2月現在の記事です。フェリーの時刻表などは、長崎市のホームページなどで最新情報をご確認ください)
目次
1.廃墟と猫の島池島の紹介(このページです)
2.池島のエリア別のガイド(次ページ)
→池島をエリア別に紹介します。
3.池島の行き方(3ページ目)
→船の乗り方や輸送料、チケット売り場に人がいないときの対処法などについてもお伝えします。
4.池島の泊まり方(4ページ目)
→池島に泊まるにあたって、持参した方が良いものなどの紹介
まず初めに、僕が池島に魅力を感じているところと言ったら、廃墟が点在していて、非日常的な空間を楽しめるところはもちろんですが、何と言っても池島は、周りを海に囲まれた静かな場所であると言う事です。
考え事をしたり、読書をしたりするには最適です。
特に宿泊すると感じるのですが、夜は一台も車が通らず、ものすごい静かです。
例えどんなに人里離れた旅館に泊まったとしても、普通は一晩のうちに何台かは車が通ると思いますが、ここ池島の宿泊施設がある場所は、住人の方がおられるエリアから外れているため、車が一台も通らないので、風や波の音などの自然の音以外は何も聞こえません。
島の方が「ここは夜はぐっすり眠れるよ」とおっしゃってましたが、泊まるとその意味がすごくわかります。
普段ぐっすり眠ることが出来ない友人も、この島に泊まるとぐっすり眠れると言ってましたので、普段なかなか寝付けない方にもオススメです。
(もちろん個人差はあると思いますが・・・)
またもう一つ感じることは、池島では車とほぼ遭遇しないため、車を気にせず歩けると言うことです。
これは結構重要で、僕自身健康づくりのため、ウォーキングをすることがあるのですが、福岡市内だと、どうしても車や自転車、それに通行人などに気を付けながら歩かねばなりません。
また、信号や横断歩道などで足止めを食らうこともあります。
しかしここ池島は、廃墟を見て楽しみながら、車や歩行者などを気にすることなく、自分のペースで歩くことが出来ます。
また、空気が良くて、風と波の音が心地よく、さらに開放感もあります。
ウオーキングやジョギングなど、健康づくりには最適な場所だと思います。
さらに、猫好きの僕にとって、猫がたくさんいることも魅力です。
基本的に車のほとんどいないところなので、天気の良い日には道路でごろんと寝ています。
中には人懐っこい猫もいて、一緒に散歩について来てくれたりもします。
こんな体験は、ほかの場所ではちょっと出来ないかなと思います。
(猫たちと一緒に島内をお散歩した時の動画があるのですが、このホームページでは動画をあげれないのが残念・・・)
ただし、冬の寒い時期は猫たちも一箇所に集まってじっとしていることがあります。
日向ぼっこしている猫の写真を撮りたい方は、真冬の寒い時期を避けて、暖かい時期に訪れると良いかもしれません。
また、個人的に面白いなと思うのは、島内のいたるところに配管が張り巡らされていることです。
この配管は、次ページの火力発電所のところで詳しく説明しますが、工場から出た蒸気を各家庭に配るための物だそうです。
住宅街のそこかしこに配管が走っていると言う風景は、ここでしか見ることが出来ないのではないかと思います。
ただ、この配管も、老朽化したものは外され、少しずつ減っていっています。
いつまでこの風景を見ることが出来るのだろうか。
また、池島の海岸は、黒くなっているところがあります。
これはボタがたくさん落ちているためです。
海岸に降りて、ボタを拾ってみるのも楽しいかもしれません。石炭が拾えることもあります。
ボタ以外にも、海岸にある石は丸っこいものばかりなので、石を集めても楽しいです。
ただし、海岸には立ち入り禁止区域もあるので、注意が必要。
さて、それではここから、改めて池島について紹介したいと思います。
池島は、外海(そとめ)地区にある周囲4キロほどの小さな島で、長崎市に属しています。
島と言っても、陸地から7キロほどしか離れておらず、さらに三つの港から船が何本も出ていて、簡単に行くことが出来ます。
(とは言え、私たちの住む福岡市で言うと、能古島が福岡市西区の姪浜渡船場から2キロの距離にあるので、それを考えると、少し遠いかもしれません)
最寄りの瀬戸港や神浦港からだと、フェリーでは30分、高速船では10分、渡船では15分ほどで到着します。
ここはかつて炭鉱で栄えた島で、炭鉱が閉山となった現在では多くの工場や機械が取り残されており、非日常な景色が楽しめます。
廃墟好きにはたまらない島です。
最盛期には7776人が住んでいて、人口密度は東京以上だったそうです。
しかし、令和二年の現在では、その数も120人ほどとなり、人が住まなくなくなり廃墟と化した建物が数多くあります。
廃墟の島と言うと、同じ長崎にある軍艦島の愛称で知られる端島(はしま)が有名ですが、そちらの方は完全に無人島なので、ツアーでしか上陸が出来ない上、自由に島内を見て歩くと言う事も出来ません。
対して、ここ池島は、現在も人が住んでいる島であり、フェリーや渡船が、佐世保・瀬戸・神浦の三港から、一日に何本も出ているため、気軽に上陸することが可能なのです。
そのため、
廃墟の写真を撮りたい!
海を見ながらのんびりしたい!
猫と一緒に遊びたい!
と思い立ったらすぐに、上陸することが可能なのです。
ちなみに個人的な意見ですが、池島は周囲4キロの小さな島なので、車で行くと、車を停める場所を探したりせねばならず、見たいところがなかなか見れないと思うので、車よりも徒歩の方がだんぜんお勧めです。
道が細かったり、草に侵食されてたりして、車が通れない場所があったり、車だと見逃してしまう景色もあるからです。
(原付バイクくらいがちょうどよかったです)
とは言え、バスが走ってない日に宿泊する方で、荷物が多い場合は、乗り物を持って上陸する方が楽かもしれません。
ただし、猫にとっては車がいないことが当たり前の環境ですので、都会の猫のように、車が来ても避けてくれませんので、車をフェリーに積んで上陸する方は、その点にご注意ください。
あと、バス通り以外の細い道には、使われなくなったアンテナ線が垂れ下がっていたりすることもあるので、注意が必要です。
(電気が流れている線ではありませんのでその道を歩く分は大丈夫ですが、車高の高い車だと引っ掛けて車に傷がつく恐れがあります)
なお、僕自身は借りたことがないのですが、乗り物を持っていけない人のために、島内では電動アシスト付き自転車の貸し出しもあるようです。(15時までに返却が必要)
ちなみに、ここ池島では、トロッコに乗って炭鉱内に入るツアーがあるのですが、僕自身はそのツアーに行った事がないので、ここではそれに関する記事はありません。
それでは、ここから池島について、以下の項目に分けて紹介していきたいと思います。
各リンクを押すと、該当ページへ飛びます。
1.廃墟と猫の島池島の紹介(このページです)
2.池島のガイド
→エリア別に池島を紹介していきます。
3.池島の行き方
→船別の料金の支払い方や車両の運搬費。チケット売り場に人がいないときの対処法などもお伝えします。
4.池島の泊まり方
→池島に泊まるにあたって持ってきた方が良いものなどについて紹介します。
株式会社杷奈 代表取締役・高橋大
1978年神戸市生まれ。福岡市在住。
仕事中は作業着ですが、プライベートでは花柄の靴をよく履いています。
池島は、たまたまネットで見つけて以来、いつか行ってみたいなと思っていました。ただ、その当時は行き方についての詳しい記事がなく、行きたいと思いながらなかなか行ききれずにいました。
ある休みの日、今日こそは行ってみようと思い、勇気を出して行ってみたのですが、ちょっと見たら飽きるだろうと思い、その日は朝早くからは行かず、昼過ぎのフェリーで上陸しました。しかし、予想外に楽しくて、あっという間に夕方の最終便の時間となりました。
それからすっかり池島へはまってしまい、今では月に1~2度池島へ行き、時には島の人と一緒に、島内の草刈りをしたりしています。
なお、余談ではありますが、友人と一緒に島の方と一緒に草刈りをした後、島の祭りに参加させて頂いたのですが、その時に池島のかあちゃんと一緒に撮った写真が、かあちゃんの店に飾られています。
仕事に関係ないこの記事を、このホームページ内に乗せようと思ったのは、一番最初に書いた通り、このホームページ内のブログに書いた、初めて池島に訪れた時のことが、池島と検索したときに、たまに引っ掛かってしまうのですが、そこに書いているバスの運行状況などの情報が古いものなので、新しい情報を書かねばと思ったことです。
そしてもう一つ、これが重要なのですが、地域連絡船に乗る時に、お金の払い方がわからず焦ったり、フェリーに乗るためチケット売り場に行ったら閉まっていて困ったり、宿泊の際に、(あぁ、池島ではあれを持ってきた方が良かったなぁ)と思ったりした体験など、ネットで検索しても出てこない情報について、もしかしたら、誰か困って検索している人がいるかもしれないと思い、書いてみようと思ったからです。
とかなんとか書きましたが、本当はこの記事は友人に向けて書いたものです。
いろんな友人に池島をお勧めしているのですが、自分が一緒に行ける時は現地を案内できるので良いのすが、行けないときも当然あります。
その時に友人が困らないようにと思って、ここに色々書いたので参考にしてねーと書いたのが始まりです。
そのため素人の書いた文章で恐縮ではありますが、お付き合いください。
なお写真は全て、これまた写真の素人の僕が、iPhone 6sで撮ったものですので、ご了承ください・・・