このページでは、池島への行き方について説明していきます。
ページの最後には、フェリーのチケット売り場に人がいない。そんな時はどうしたら良いかについてもお伝えいたします。
この記事は、前の記事からの続きとなっております。各ページへは以下のリンクよりお進みください。
3.池島への行き方(このページです)
このページの目次
池島へは三つの港から船が出ています。
佐世保港・瀬戸港・神浦(こんのうら、もしくはこうのうら)港の三箇所です。
令和二年2月現在の運賃と時間の表を以下に載せておきます。
運行状況は変わることあるので、長崎市のホームページでご確認ください。
先程お伝えした通り、池島へ行くための船が、三つの港から出ています。
それでは、それぞれの港について自分なりに感じた事をお伝えします。
まず、港まで車で行ける環境にある方は、瀬戸港、神浦港のいずれかがお勧めです。
佐世保からも船は出ているのですが、高速船オンリーで、2往復しかなく、距離があるため運賃も他の二つの港に比べると高額になってしまいます。
そのため、車が使える方は、瀬戸港もしくは神浦港が良いのではないかと思います。
僕自身は福岡から車で行く関係で、瀬戸港か神浦港のいずれかしか使った事がないので、佐世保港の方の情報は確かではないのですが・・・
島の方に聞くと、佐世保港はJR佐世保駅から近いとの事でしたので、交通機関を利用して行かれる方は、ほぼ佐世保港一択となるかも知れません。
結論から先に言うと、悪天候時に、一番最初に運航が止まる可能性があるのが神浦港です。
そして、もし、神浦港・瀬戸港共に運休となっていても、最後まで運行している可能性が高いのが佐世保港です。
また、たとえその日が良く晴れていたとしても、直前の期間に豪雨が降っていた場合は、神浦港発着の船は運航が止まっている場合がありますので、注意が必要です。
それではここから、詳しく説明していきます。
まずは、池島へ行く前の期間に豪雨があった時ですが、この時の神浦港は注意が必要です。
神浦港の付近には、上流にダムを抱える神浦川があり、豪雨後は流木が流れてきている時があります。
神浦港は、防波堤に囲まれているためか、流木が長期間とどまったままになるそうで、流木がある時は、フェリー・高速船・地域連絡船のいずれもが港に入れないため、運航が出来ないそうです。
そのため、直前の期間に豪雨があったときは、瀬戸港か佐世保港を検討した方が良いかもしれません。
また、続いて悪天候時ですが、この時もやはり、神浦港は注意が必要です。
フェリー乗り場の方に伺った情報によると、(瀬戸港と神浦港は近いのですが)瀬戸港よりも神浦港の方が海が荒れる時があり、瀬戸港は運航があっても、神浦港の運航は止まる事があるようです。
余談ですが、僕が梅雨時期に、神浦港からフェリーに乗った時で、フェリーの運航はあったものの、地域連絡船は運休していた時がありました。
そういう日は、神浦港に車を停めて、行きはフェリーで、帰りには地域連絡船を使うと言う方法が取れないので、注意が必要です。
(池島から神浦港行きの最後の二便は地域連絡船のため)
(ちなみにその日は、午前中で雨は上がり、午後からは晴れていましたが、波は一日中高めでした)
もちろんそんな時は、帰りは瀬戸港行きのフェリーもしくは高速船に乗って瀬戸港へ行き、そこからタクシーで神浦港に戻ると言う選択肢もあります。
また、雨が降っていなくても、かなり風が強かったり、波が高かったりすると、瀬戸港の方も、運航が止まってしまいます。
その時でも、佐世保港行きの高速船が最後まで何とか出ている事が多いようです。
瀬戸港から池島へ行く、もしくは池島から瀬戸港に帰る時に、瀬戸~池島間のフェリーが止まってしまった場合は、佐世保港発着の高速船を使う方法もあります。
佐世保港発着の高速船は、途中松島に寄るのですが、瀬戸~池島間のフェリーが止まっている時も、瀬戸~松島間は運航していることが多いそうなので、佐世保港発着の便が動いていれば、松島経由で、瀬戸港から池島へ行く、もしくは池島から瀬戸港へ帰る事が出来るでしょう。
さて、それではここから、車で港まで来る方にとっては便利な、瀬戸港と神浦港についてお伝えします。
車を港に置いて池島へ日帰りで行く方は、どちらの港から行っても良いと思います。
どこからどのルートで港に向かうかによってもちろん違いますが、福岡から行く分には、瀬戸港も神浦港も、距離も時間もそんなに変わらないからです。
(途中まで同じルートで、最後の方に分岐するだけなので)
瀬戸港と神浦港の違いは、おおざっぱに言うと、駐車場の有無の違いでしょうか。
瀬戸港には、有料の駐車場があり、神浦港にはフェリー利用者には無料の駐車場があります。
瀬戸港の駐車場の料金は、30分60円で、24時間最大600円です。最大料金は繰り返し適応されるようです。
(令和2年8月現在)
神浦港は、駐車場が無料と言うより、イメージとしては、そこら辺の邪魔にならないところに車を停めてても良いと言った感じです。
その為、日帰りで帰る方なら、単純に乗る船の時間に合わせてどちらの港にするかを決めると良いのではないかと思います。
ただし、池島にはお店がほとんどないため、船に乗る前に食料品などの買い物をしたいと言う方もおられると思います。
そんな方には瀬戸港がおすすめです。
港の付近にセブンイレブンとファミリーマート、そして、大瀬戸ショッピングセンターがあります。
(神浦港の方は、港から離れたところにAコープがありますが、それ以外は何もありません)
なお、大瀬戸ショッピングセンターでは、酒類の販売はありませんのでご注意を。
お酒は近くのファミリーマートとセブンイレブンに売ってます。
泊まりで池島に行く方で、車をフェリーに載せて、車ごと池島へ行く方は、料金に差がないので、どちらの港から行っても良いと思うので、単純に乗る船の時間で選べば良いかと思います。
ただ、車を港に置いて、人だけで池島へ行く場合は、少し違って来ます。
ここからは、完全に個人的に僕が思ってる意見で、他にも人それぞれ意見はあると思いますので、それを留意して、一つの意見として思って頂ければと思います。
先程、おおざっぱに言えば、瀬戸港と神浦港は駐車場の有無の違いと書きました。
車を一晩港に置きっぱなしの場合は、僕個人はセキュリティ面が気になります。
その為、車を置いて行く際は、自分は有料駐車場のある瀬戸港を利用しています。
瀬戸港の有料駐車場に防犯カメラなどがあるわけではないのですが、付近にはコンビニがあったり、街灯も多めだったりするので、夜中でも割と明るいからです。
神浦港は、車を無料で邪魔にならないところに停めてて良いのですが、夜がどうかわからないので少し不安です。
ただ神浦港は、夜中に釣りをしている人いますので、そういう意味では完全に無人なわけではないですし、また治安の良さそうな地域ではあるので、さほど心配するほどの事はないのかもしれませんが。
とは言え僕自身、時間の関係で神浦港に一泊車を置いていた事がありますが、もちろんいたずらをされたことはありません。
佐世保港からは、高速船が。
瀬戸港からは、時間帯によってフェリーと高速船が。
神浦港からは、時間帯によってフェリーと高速船と地域連絡船が出ています。
ここでは、各船の紹介をします。
フェリー
たくさん人が乗れる。
車やバイクも積める。
瀬戸港と神浦港からそれぞれ30分ほどなので、少し長く感じるかもしれません。
高速船
フェリーほどではないけど、人がたくさん乗れる。
車やバイクは載せれない。
瀬戸港と神浦港からは10分と、かなり速い。
ただし揺れるので船酔いする方は注意。
地域連絡船
人は最大12名まで。
車やバイクは載せれない。
神浦港から15分なのであっという間に着く。
ここからは、人だけで船に乗る場合の、フェリー及び高速船と、地域連絡船の違いについてお伝えします。
まずは、地域連絡船ですが、何と言っても約15分で池島へ行けるので早いです。
ただ、定員は12名と、少し狭めです。
ここからは、またしても超個人的な意見で恐縮なのですが、地域連絡船はやはり、船に乗っている時間が短いと言うメリットはかなり感じます。
本当にあっという間に着きます。
(ただしフェリーと違ってめっちゃ揺れます)
ただ、平日池島へ行く場合は、乗船するお客さんの数も少なめで良いのですが、休日だとどうしても多くなる場合があります。
自分は、どちらかと言うと人見知りな方なので、狭い船内で知らない方ばかりの中にいるのがちょっとなーと思ってしまいます。
そのため、平日に日帰りで行くときは、駐車料金と船賃のメリットがありますので利用しますが、利用客の多い休日に行く時は、たくさん人が乗れて、ゆったり乗れるフェリーや高速船を利用しています。
最後に僕自身は船酔いしないためわかりませんが、船酔いする人は、地域連絡船と高速船は結構揺れることがあるので、同じ波の高さなら、一番揺れが少ないフェリーが良いかもしれません。
ここでフェリーで池島へ行く方へ、ワンポイントアドバイス。
池島行きのフェリーに乗る時は、進行方向左側に座る事をお勧めします。
理由は左側に座ると、池島へ入港する時に、目の前に廃墟が見えるからです。
まず、フェリーと高速船は、どちらもフェリー乗り場のチケット売り場で料金を支払います。
(※瀬戸港の場合。神浦港の場合は、フェリーはチケット売り場ですが、高速船は直接船着場へ行って船の人にお金を払います)
チケットの販売は、乗船時間の15分前から開始されます。
船に乗る時には、船員さんに、購入したチケットを渡し、乗船します。
続いて、地域連絡船、進栄丸に乗る時についてです。
地域連絡船の場合は、チケット売り場には行かず、直接船着場に行きます。
進栄丸が来たら、船頭さんに直接料金を支払います。
なるべくお釣りのないよう、小銭で支払った方が良いかと思います。
余談ではありますが、僕が初めて池島に行ったのは平日で、行きはフェリーで、帰りは進栄丸でした。
行きはチケット売り場でチケットを買ったので問題なかったのですが、帰りに乗る進栄丸では、船頭さんに直接料金を支払うことを知らなかったばかりに不安になりました。
と言うのは、帰り、池島のフェリー乗り場へ時間前に行ったのですが、チケット売り場は閉まっていて、誰もいませんでした。
知ってたら当たり前な事なのですが、知らないだけに、誰にお金を払えば良いんだろうと不安になりました。
誰か来れば聞こうと思ったのですが、その日の夕方の進栄丸の時間には、ほかに乗船する人もおらず、港には僕一人だけ、しかも周りを見渡しても誰もいませんでした。
また悪いことに、池島のチケット売り場には、進栄丸の時間がどこにも書いておらず、事前に進栄丸の時間を調べてはいましたが、本当に船が来るのかどうかすらかなり不安になりました。
(フェリーと進栄丸では会社が違うので、それを知ってれば当たり前の事なのですが…)
ネットで検索するも、当時は進栄丸のお金の払い方などについての記事も見当たらず、ますます不安になりました。
不安なまましばらくチケット売り場で待っていると、船のエンジン音が聞こえたので、船着場まで走って行きました。
船頭さんに、直接お金を払えば良い事を教えてもらって、すべては解決したのですが、一人ポツンとフェリーの待合所で待ってたあの時間は、かなり不安で地獄でした。
そんな事もあったので、文字数が多くなると読みにくくなるのは分かっているのですが、このページでは、なるべく事細かに書いてしまってます。
車で乗船する場合の料金は以下の通りです。
※写真が見れない方のために池島へ車を運ぶ場合の金額を載せます。
・3メートル未満1530円
・4メートル未満1970円(軽自動車くらい)
・5メートル未満2450円(普通車のサイズ)
・6メートル未満3440円(小型トラックくらい)
以下省略
これは、運転手一人分の料金も込みの金額で、車の場合は瀬戸港・神浦港どちらも同じ金額のようです。
原付スクーターは、運転手一人分込みで、880円だったと思います。
金額は、車の長さで変わるため、車を載せる場合は、チケット売り場に車検証を持っていく必要があります。
(チケット売り場の方に聞くと、車検証を持ってこず、車種名だけを言う人がいるが、長さを覚えているわけではないので、そう言うのが一番困るとのことでした)
車検証を見せる際に、○メートル未満と、長さを言ってあげる方が親切かもしれません。
フェリーに載せられる車の台数は、車の長さによって変わってくると思います。
参考までに、自分が車をフェリーに載せた時の中で、一番車の台数が多かったときは、
6メートル未満のトラックが二台、軽バン・軽トラックなどが四台とバイクが一台でした。
軽自動車ならもう1~2台、バイクならもう数台載せれそうな感じでした。
最後に池島へ向かう船ですが、風が強い日は欠航する事もあります。
特に晴れた日は大丈夫な気がしがちですが、風が強い日か、波が高い日は、たとえ良く晴れていたとしても、欠航している事があるので、注意が必要です!
朝から風が強いとか、波浪注意報が出てるなどの時は、西海沿岸商船まで電話して確認した方が良さそうです。
僕もそんな時には、福岡を出る前に必ず電話確認をしています。
(天気予報よりも、波予報を確認!)
お問い合わせ先(長崎市のホームページより)
西海沿岸商船(フェリー・高速船) | 進栄丸(地域連絡船) |
大瀬戸営業所☎0959-22-0649 | 船主☎090-4513-4983 |
佐世保本社☎ 0956-24-1004 |
外海地域センター ☎0959-24-0211 |
※令和二年三月現在の情報です。
最新の情報は、長崎市のホームページ、池島への交通手段をご確認ください。
ただし、朝一の便が欠航してても、次の便から運行されたり、昼過ぎまでは通常通り運行してても、夕方風が強くなって欠航したりするので、電話した時点では大丈夫でも、その後状況が変わる事があるので注意が必要です。
僕自身、池島に遊びに来ている時、14時頃にフェリーが池島港に入港したのを見てたので、
「今日は風強いけどフェリーがあるな」
と思ってたら、その後突風が吹いてきて欠航した事があります。
その日はもともと泊りの予定でしたので、僕自身は全然大丈夫でしたが。
ただ、上の3-1-2悪天候時・豪雨の後の港の選び方の項目で書いた通り、瀬戸港・神浦港行きの運航が止まった後も、佐世保港行きの高速船が最後まで運航していることがあるので、それに乗って松島へ行き、松島~瀬戸港のフェリーに乗れば、よほど悪天候でなければだいたいは戻ってこれます。
フェリーと高速船は、乗船の15分前からチケットの販売が始まると書きましたが、まれにチケット売り場に誰も来ない時があります。
10分前になっても誰も来ない時は、今日は来ないと思って、直接船着場へ行きましょう。
僕は、瀬戸港からの高速船でその状況に遭遇したのですが、その事を知らなかったばかりに、危うく船を乗り過ごすところだった事がありました。
それまでも瀬戸港から高速船は何度も乗ってたので、その日もいつものようにチケット売り場の建物内で、販売開始を待っていました。
ところが、その日は五分前になっても売り場に人が来ず、時間を間違えたかと思っていました。
そんなこんな、あれこれ考えている間に、船のエンジン音が聞こえて来たので、外を見ると、高速船が入港するところでしたので、チケット売り場の建物を出て船着場に向かいました。
すると、先程入港してたはずの高速船がもう居なくなっていました。
高速船に乗ったことのある方ならお分かりになられるかと思いますが、高速船は凄い勢いで入港して、慌ただしく人を乗せて、乗せたらすぐに、凄い勢いで出て行ってしまうので、チケット売り場から入港する船を確認してから出た時には、もうすでに出港してしまっていたのです。
「えっ…、乗れなかったのか??
次の船はずいぶん後だぞ、どうしよう」
と思ってたら、港にいた関係者が高速船に向かって手を振って戻れのジェスチャーをしてくれて、高速船が凄い勢いでバックして戻って来てくれました。
それで結局乗れたのですが、チケット売り場の外に出るのがあと10秒遅かったら、乗れてなかったかもしれません。
船の人に、
「チケット売り場に誰も来んかったです」
と言ったのですが、ノーリアクションでした。
池島に着いて、島の人に聞くと、
「自分たちは、チケット売り場に人がいなかったら、今日は来ないと思って、直接船着場に行くけど…
そうだよね、知らない人は困るよね…」
との事でした。
このようなイレギュラーが発生する事がたまにあります。
また他に、これは知らない人が遭遇したら困るだろうなと言うイレギュラーが発生したら、ここで情報を共有させて頂きます。
その他にもこんなイレギュラーが発生することもあるので、注意が必要です。
このフェリーがドッグ入りするため、期間中車輌の輸送が出来なくなる事についてですが、自分はちょこちょこ池島へ行ってたから、張り紙で知ることが出来ました。
ただ、実はこの情報、運行元の西海沿岸商船のホームページにも、船の時刻表を載せてる長崎市のホームページにも載っていませんでした。
調べていくと、西海市のホームページのちょっとわかりにくい場所に載ってはいましたが。
(リンク:西海市のホームページ、西海沿岸商船のページ)
こう言う情報がわかりやすいところに無いのはすごく困りますよね。
時々こんなイレギュラーも起こるので、船の運行について不安な方は、事前に電話にて確認された方が安心です。
※写真のフェリーがドック入りの為、車両の航送が出来なかった件ですが、令和二年3月14日16時以降にフェリーが戻って来たので、通常通り運べるようになってます。
さてそれでは、次はいよいよ最後のページ、4・池島の泊まり方のページです。
池島へ行くなら、ぜひ泊まって頂きたいと思います。
きっと日帰りの何倍も楽しんでいただけるでしょう。