先日、
「福岡市内に家を購入したので鍵を取り替えて欲しい」
と、お客様からお電話を頂きました。
行ってみると、中央区にある閑静な住宅街の一角にそのおうちはありました。
お引越しは後日とのことで、その日はお客様と一緒に新居の下見となりました。
そのおうちに着いて、門扉を開けようとレバーに手を掛けた瞬間あることに気がつきました。
レバーがすごく硬いのです。
門扉の位置が左右でずれているため、レバーの掛かりが悪く、力を要する状態でした。
これがその問題の門扉です。
レバーハンドルをこの斜めの位置までは良いのですが、ここから水平位置にしようとすると、右端の部分がフックに引っかかって、非常に力が必要となります。
今回お客様のご要望としては、玄関の防犯レベルをとにかく上げたいとのことでしたので、世界で圧倒的なシェアを誇るKABA社の最上位モデルKABAstar NEOをご提案し、是非ともそれに取り替えて欲しいと言って、ご購入頂きました。
玄関は鍵穴が二箇所あるので、ツーロックともカバスターネオにお取替えされるのはもちろん、他にも6箇所鍵穴があり、それらも全てお取替えして頂くこととなりました。
カギの救助隊福岡では、二箇所目の工事からお値引きをしているのですが、今回は合計8箇所の交換と言う事で、かなりお値引きをさせて頂きました。
8箇所も替えてくださるから・・・
というわけではありませんが、門扉のことが気になったので、鍵交換のついでにサービスで修繕をさせていただこうと思いました。
こうして、お客様の引越し当日がやって来て、鍵交換の工事をすることになりました。
が、私の性格上、門扉のことが気になって気になって仕方なかったので、鍵交換の作業をするよりも先に門扉のレバーの調整から入りました。
(調整すれば良くなるのだろうか・・・
調整で良くならなかったなら、柱にコンクリートで埋められている、門扉の土台を一度外さねばならないぞ)
と言う事が、鍵交換の作業よりも、気になったもので、先に手をつけました。
が、心配しなくても、今回は調整だけで十分良くなりました。
レバーの位置調整などをしただけで、軽い力でレバーを動かすことが出来るようになりました。
気がかりだった、コンクリートを一回剥がずと言う大工事をしなくても済み、ホッとしました。
これで、集中して鍵交換が出来ます。
門扉のレバーも軽くなり、気がかりが一つ解消されたことで、気分が軽くなりました。
その気分が軽いまま、鍵交換の作業を開始しました。
こちらが交換前の写真です。
美和ロックのUR-Jと言うタイプの鍵が付いています。
URは、ギザギザの一般キーながら、リバーシブル構造になっていて、操作はやりやすい方だと思います。
反面、鍵の根元が細いので、折れやすかったりもします。
そしてこちらが外したシリンダーと新しいシリンダーを並べたところです。
左がMIWA UR-Jシリンダー
右が今回取り替えるカバスターネオ
UR-Jとは、URの蓄光リング付きシリンダーのことで、こちらのシリンダーの方が蓄光リングが入っている分少し長く、長さは変わりますが、全く問題なく取り付けが出来ます。
このように、二つのシリンダーを並べることで、カバスターネオの金属の質感の良さが分かっていただけますでしょうか。
対ピッキング・対鍵穴壊し性能がともに10分以上と言う防犯性能の高さはもちろん、仕上がりがとにかく美しく、違いのわかる方に、是非選んで欲しい逸品です。
さすがスイスで生まれただけのことはあります。
こちらが交換後の写真です。
シリンダーが短くなっても全く問題なく取り付いています。
何より、質感がよく、存在感を放っています。
さて、そんなこんな鍵の交換をしていると、お客様が外に停めてある車から荷物を降ろすために、出てこられました。
門扉を開けようとした瞬間
「あれっ!?」
と、一瞬止まりました。
そして振り向いて
「もしかして、門扉修理してくださったんですか?」
とおっしゃられました。
「ええ、そうなんですよ。
レバーがちゃんと掛からなかった事が、下見に来た時からずっと気になってまして・・・」
と言うと
「実はこの門扉がすごいストレスだったんですよ。
これから毎日、開け閉めするたびに力が必要なのかなって」
と言って喜んで下さいました。
実はまだ修繕したい箇所があったので
「とりあえずレバーは軽くしましたが、まだ仕上げをせねばなりませんので、鍵の交換が全部終わったらやりますね」
と言いました。
実は、レバー自体は軽くなったのですが、本来門扉に付いていないといけないはずのストッパーが、欠損していました。
そのため、門扉を閉めるときに、レバーがフックにうまくかかる位置で、自分で止めないと行けない状態でした。
もちろん、毎日使う門扉ですから、これくらいの角度で止めれば、キレイにレバーが掛かるなと言う事は、自ずとわかってくると思いますし、また、なれると思いますので、そんなに不便を感じることもないかもしれません。
が、せっかくここまで直したのなら、もっと完璧に直したいというのが私の性格でして、ストッパーもその場で作成しました。
少しぼやけた写真しかないのですが、左側には出っ張りがありますが、右側にあるはずの、それを受けるためのストッパーがなくなっています。
ビス穴は開いているので、このビス穴を活かしてストッパーを取り付けします。
ストッパーを作る。
と言っても、まず最初にする事は、何で、どのように作るか決めることです。
その為に、まずは現状を確認せねばなりません。
このように上から門扉を見て、どれくらいの厚みにすれば、ちょうど良いストッパーが出来るのか考えます。
色々な材質を考えたのですが、今回はアルミのプレートを切り出して作る事にしました。
厚み的にも、今持っているアルミ板を二枚重ねした厚みがちょうど良い事が分かりました。
が、二枚重ねにすると格好悪いし、ストッパーは丸みを帯びていないと、門扉を通るとき、衣服を引っ掛けて破ってしまう恐れもあります。
その為、一枚ものの板を作り、先端を折り曲げて、先端だけ厚みを出すことにしました。
こちらが完成したストッパーを右側に取り付けた写真です。
実は、現場に入って鍵交換を始めたのは夕方ころ。
引越し業者の方々による搬入が終わった後でないと、細かい作業が出来ないので、通常は搬入後に鍵交換を行うのですが、搬入等が終わったのが夕刻だったためです。
その時間から初めて、鍵を8箇所交換をして、全部のドアに対し、いつもサービスで行っている調整をし、それらが全て終わってからストッパーの作成に取り掛かったので、完成した時にはすっかり日が暮れていました。
(二つほどドアを脱着して調整せねばならなかったので、かなりの時間を要しました)
その為写真が見づらいとは思いますが悪しからずご了承ください。
こちらが全ての修繕作業が終わったあとの門扉の写真です。
いやぁー、結構疲れました。
こうして全ての作業が終わり、お客様をお呼びすると、自分が想像していた以上に、お客様がお喜びになりました。
「まさか、門扉まで直してくれるとは思いもよりませんでした。
しかも、ただのアルミの板が、このように純正品のような自然な形で門扉につくとは。
表札までサービスで取付工事をして下さり、有難うございました」
実は、お客様自身で購入された表札ですが、取り付け方がわからないと仰られたので、取り付けをしました。
その表札を取り付けするのに、コンクリートに穴を開けねばならないのですが、私どもは当然コンクリートドリルも仕事で使うので持っていましたから。
私が帰るまで、何度も有難うと言ってくださり、
「あぁ、この仕事をしていて良かったなー」
と心から思いました。
カギの救助隊福岡ではこのように、一件のお客様に対して、丁寧に仕事をするため、時間を多めに頂いています。
そのため、緊急対応ももちろん出来ますが、予約を入れていただいたお客様宅での作業の質を落とさないようにするため、一日あたりにお受けする工事の件数を制限している場合もございます。
中には、緊急での鍵工事をお断りするケースもあります。
作業の質の向上と低価格の両立のため、どうぞご了承ください。