鍵工事専用車両の電動ファンの修理



カギの救助隊福岡が安心低料金と、しっかりとした工事内容および保証を両立できる理由は、自社で出来る事は何でも自社で行っているからです。



その中の一つに、工事で使用する車の整備や、簡単な修理なら自分たちで行っていると言う事を、何度か鍵屋の防犯ブログ内で紹介したことがありますが、昨日は鍵工事専用で使っている車両の一台が故障し、修理をしました。



鍵工事専用車ハイゼットの写真
鍵工事専用車両として使用しているハイゼット

電動ファンの故障


この車は、鍵工事専用車両として、私が使っているものです。



この車だけでも毎年、一年で3万から4万キロ走っており、多い年には6万キロ近くも走る事もあります。



毎日毎日の多くの距離を走行するので、様々なところが傷んできます。



その為、メンテナンスにはとても気を使っています。



日常点検は毎日していますが、それでも故障は突然やってきます。



今回は、電動ファンの故障でした。



水温計が上がる


最初に気づいたのは、エアコンの効きが悪くなったことでした。



エアコンのコンプレッサーが故障したのかなと思ったのですが、現場に着いてエンジンを切って鍵交換をし、再びエンジンを始動した時は、エアコンが効くようになっていました。



そこで、電動ファンの故障かもしれないと気付きました。



そいうのも一ヶ月ほど前、別の車両が同じような症状となり、その時は電動ファンの故障だったので、今回も同じかもしれないと思ったのです。



そこで、水温計とエアコンのコンプレッサーの動作に注意をしました。



しばらくエンジンをかけていると、エアコンがストンと停まりました。



その時に水温計を見ると、いつもより若干温度が上がっていました。



そこで、電動ファンの故障だと確信し、ボンネットを開けてみたところ、一応電動ファンは回っているものの、動きが弱々しく、到底エンジンを冷やせるレベルにはありませんでした。



オーバーヒートさせないようにしながら戻りました



これはまずい。



完全に壊れる前に、事務所に戻って修理せねば。



と思い、ちょうど現場も終わったので、事務所に戻ることに。



オーバーヒートさせてしまうと、エンジンそのものを傷めてしまうので、常に水温計を気にしながら走行しました。



しかしながら、そんな時に限って福岡市内が渋滞していて、なかなか事務所にたどり着きません。



走行中は、走行風が当たって、エンジンが冷えるのですが、停止するとエンジンの熱が上がります。



それでも、かろうじて電動ファンが回っているおかげで、熱が異常に上がる事はなく、いつもより少し上がるくらいでした。



とりあえず、渋滞で停まっている時は、エンジンを停止し、熱が上がらないようにしました。



が、渋滞にどんどんと巻き込まれ、時間が掛かっている間に、とうとう電動ファンも力尽きたようで、水温計がぐんぐん上がって行きます。



これ以上上がればオーバーヒートすると言う恐怖と戦いながら、オーバーヒートする手前で何とか事務所に戻って来れました。




いざ、電動ファンの修理



昨日は梅雨時期真っ最中。



事務所に戻って来た時はまだ雨が降っていませんでしたが、雲行きは怪しく、いつ雨が降り出してもおかしくない状態でした。



そこで急いで修理に取り掛かりました。



まず初めにバンパーを外しました。



ハイゼットのバンパーを外したところ


それにしても、電動ファンなど取り出した事がなかったので、随分と苦戦しました。



ラジエターのホースなどを取り外して、ようやく電動ファンを取り出しました。



雨が降る前に修理を終わらせたいとバタバタしてたので、電動ファンの写真はありません。




電動ファンを清掃したが良くなりません



外した電動ファンのモーターの隙間から、パーツクリーナーを入れたり、エアガンで圧縮空気で内部の汚れを吹き飛ばしたりしました。



最初の頃は、モーター内部からススがたくさん出てきたのですが、しばらく作業を続けていると、ススが出なくなりました。



そこで、電極にバッテリーを直結してモーターが動くかどうか確認すると、かろうじて動き出しました。



しかし、その程度の力では、到底ファンを回してエンジンを冷やすことが出来ないため、もっと力強く回ってくれることを期待して、さらにパーツクリーナーで内部を洗いました。



すると今度はモーターが回らなくなりました。



何度か作業を繰り返していると、モーターが力強く回るようになりました。



これで、ファンを回すことができると思い、車に組み付けようと思ったのですが、何となく不安だったので、もう一度点検すると、今度はモーターが動きません。




色々と試しましたが、結局良くなりませんでした。




あと三ヶ月で廃車



実はこの車は、あと三ヶ月で廃車にし、買い替えをする予定なのです。



走行距離ももうすぐ22万キロに達するので、三ヶ月後車検が切れるのと同時に、廃車にして、新しく買い直そうと思っています。



そのため、本来は電動ファンが故障した時点で、モーターを新しい物に交換すべきなのでしょうが、あと三ヶ月で廃車が決まっているので、新品を入れるには忍びない上、部品の到着を待っていたら、何日間かこの車を止めなければなりません。



他の車で現場を回ることも出来ますが、鍵工事専用に作ったこの車の方が使い勝手がよく、出来れば明日からもこの車で現場を回りたいと思い、モーターを分解してみることにしました。




モーターを分解してみました


あと三ヶ月で廃車する。



新品部品の到着を待っていたら、何日かこの車を止めねばならないが、この車は使い勝手が良いので、出来れば一日も止めたくない。



この二つの理由があったので、ダメもとでモーターを分解してみました。



子供の頃、ミニ四駆が流行っていたので、子供ながらにミニ四駆のモーターを分解したことがあるし、現在は鍵屋の仕事をしていて、手先は割と器用な方なので、何とかなるかもしれないと思い、やってみました。



分解してみたら、当たり前ですが、子供の頃に分解したミニ四駆のモーターとほとんど同じ構造でした。





これなら何とかなりそうです。




無事に直りました。


モーターの電極を磨き、ブラシが磨り減って、モーターの電極に少ししか当たっていなかったので、当たるように改造をしました。



摺動部には、高速ベアリング用のグリスを塗り、元通りにモーターを組み立てました。



そして、ドキドキしながらバッテリーから直結して電流を流すと、



ブォォォーーーーン



と、先程までとは比べ物にならないほど力強く回るようになりました。



ファンを取り付けテストしてみたところ、ものすごい勢いで羽が回り、空気を吸い込んでいます。



これでエンジンの熱も冷やしてくれるはず。



雨の中車を組立、精神まで鍛えられました



実は、電動ファンを外した時点で雨が降り出して来て、モーターが無事に直った頃には日が暮れ、気温も下がっていました。



一瞬車に取り付けをするの、嫌だなーと思いましたが、これも精神修養かもしれんと思い、意を決して外に出ました。



そして雨に打たれ、冷たい思いをしながら車を組み立てていきました。



一応外には街灯があるのですが、暗く、作業がスムーズに捗りません。




それでも何とか組立終わりました。




出来上がったハイゼット


ラジエターに水を入れてエア抜きをし、試運転をしました。



すると、快調に走り出し、オーバーヒートをする事はありませんでした。



やっと出来上がった頃には夜遅くなっていて、とても疲れました。



ある意味、仕事よりも疲れましたが、これで何とか今日から、この車で鍵交換に行けそうです。



今日は、鍵の事と全く関係のない内容でしたが、こうやって出来る事は自社でやり、コストをカットすることが、カギの救助隊福岡の企業理念の一つである、



確かな技術と安心低料金で、お客様の暮らしをサポートする



に繋がると思っています。



今日も、お客様に安心と笑顔をお届け出来るように頑張ります。



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