ホッとした安否確認のための鍵開けのご依頼

2014年もいよいよ終わりに近づいて来ました。

 

 

爆弾低気圧・・・

 

 

などと言った言葉をテレビのニュースキャスターが伝えています。

 

 

その影響で、ここ福岡も、とても寒い日が続いています。


 

こんな寒い日に、安否確認のため鍵を開けて欲しいと、一本のお電話を頂きました。

 


なんでも、その会社の40代男性の従業員の方が、出勤して来ないそうです。



「何度も電話をかけているが応答がないので、従業員の一人を自宅マンションへ行かせました。



ポストから中を見ると靴があるらしいので、中にはいるはずなのです。



従業員が玄関を何度ノックをしても、全く返答がないとの事なので、もしかしたら倒れているかもしれません。



心配なので、鍵を開けて欲しいのです」



との事でした。

 


結論から言いますと、倒れてはいませんでしたので、ホッとしましたが・・・

 

まず最初に結論から申しますと、家の中の人は倒れておらず、命にも別状はありませんでした。

 

 

生命や身体的には無事でしたが、ある意味では無事ではなかったと言った感じです。

 

 

鍵開けの作業をする前、依頼人と警察官との間で、本人は持病があるなどの会話が交わされていたり、いざ鍵を開けてみたら、ドアチェーンが掛けられていたので、かなり焦りましたが・・・

 

 

(ドアチェーンが掛けられているイコール中に確実に人がいることであり、

中にいるはずの人に、外から何度呼びかけても反応がないイコール最悪の事態も想定されるわけで・・・)

 

 

ドアチェーンを開け、安否確認のため中へと入って行った警察官から、

 

 

「生きとった!」

 

 

と言われた時は、ホッとしました。

 

 

勤めている会社からのご依頼でも、簡単に鍵開けはお受け出来ません


以前にも話をさせて頂いた事がありますが、その家にお住まいのご本人様以外からの鍵開けのご依頼は、基本的にお受け出来ません。



例えご家族であってもお受け出来ません。



ましてお勤めの会社の方など、ご家族以外の場合はほぼお受けいたしません。



が、今回の場合のように、人命救助など、やむを得ない状態、かつ緊急を要する場合にはお受けすることがあります。



このような人命に関わるケースの場合、まずは鍵を開ける先のお家の最寄りにある、交番に相談をして下さい。



まずは、警察官の方に相談をし、指示に従ってください。



警察官から、鍵屋を呼んだ方が良いと言われた場合にのみ、お電話下さい。



ちなみに今回のケースでは、現場には会社の方がおられましたが、警察官が、その人が本当に鍵を開ける家の住人の勤めている会社の人間かどうか判断されるまでに、かなり時間を要しました。



本来は、その家の住人の家族と連絡が取れれば、すぐさま鍵開けの許可が出たはずなのですが、その人の実家に会社から電話をかけても、また、警察署の方から電話をかけても全く繋がらない状況でしたので、時間を要したのです。



”自分が勤めている会社の人が出勤をしてこないので、安否確認のため鍵を開けたい”



と、言った状況に遭遇する事はほとんどないかも知れませんが、もし万が一そんな状況に遭遇してしまい、鍵屋を呼ばなければならなくなった時は、本人との関係を証明出来るものは、できる限り多く揃えた方が良いかも知れません。



今回の場合、その会社の同僚だけでなく、最終的に上司の方が書類などを持って現場に来られたので、確認ができ、鍵を開けても良いとの許可が出ました。



ようやく鍵開けの作業に入ります

 

 

こうしてようやく許可がおりて、鍵開けの作業に移ったわけですが、安否確認とは、何度経験しても独特の緊張感があって、苦手です。

 


(許可が下りるまでは、ひたすら現場待機です。

 

 

許可がなかなか出ず、現場待機時間が長くなってしまうと、他の現場にも影響が出るので、辛いところです。)

 

 

特に今回は、会社の人が警察官に

 

 

「本人は持病があるのです。

 

 

昨日は腰が痛い言っておりましたので、倒れているんじゃないかと心配なのです」

 

 

と話しているのを作業前に聞いておりましたので。

 

 


『ご本人さんの、かかりつけの病院はわかりますか』



と警察官が問うと



「わかりません。



この近くの病院だと思うのですが・・・」



と、上司の方が答えられていました。



「自分、わかります。



以前○○病院に掛かっていると本人が話しているのを聞きました」



と、同僚の方がお答えになられました。



『そうですか、それでは場合によってはその病院の方にも問い合わせをする必要がありそうですね。



ところで、昨日は本人さんの様子はどうだったでしょうか』



との問いには、



「昨夜は本人と一緒に飲んでいたのです。



その後彼はスナックに飲みに行くと言って店を出ていきました。



その店には深夜までいたそうですが、そのあとの足取りはわかりません・・・」



鍵開けの許可が降りる前には、このような会話も交わされていました。



そんなこんな、極度の緊張感の中ではありましたが、ようやく鍵を開ける事が出来ました。



鍵を開けたらドアチェーンが・・・



安否確認の場合は、極度の緊張感の中作業をするので、鍵が開くまでの時間がいつもより長く感じます。



さらに、早く開けねばと、いつもよりも多くの集中力を必要とするので、ようやく鍵を開けれた時には毎回クタクタになっています。



ところで私は、いつも鍵を開けたら、立会人もしくは警察官の方に鍵が開いた事を伝え、すぐに後ろに下がります。



なぜなら私自身がドアを開け、中を最初に見てしまうと、中で何かがあった時には、第一発見者となってしまうからです。



何かがあった時、第一発見者か否かでは、その後の手続きが全く変わって来ます。



早い話が、第一発見者となってしまうと、事情徴収や調書などの必要が出てくるのです。



(第二番目以降の場合はかなり簡素化されます)




今回も鍵を開けた後、すぐさま後ろへ下がったわけですが、警察官の方が、確認のために中に入ろうとドアを開けると、ドンと音がしました。



ドアチェーンが掛かっている音です。



その音を聞いた瞬間ギクリとしました。



ドアチェーンが掛かっていると言うことは、中に確実に人がいる。



中に居るはずである人に呼びかけても返事がないと言うことは・・・



そうです。



最悪の事態も十分想定されるわけです。




ドアチェーンを開けないと、誰も確認のために中に入る事が出来ないので、ドアチェーンも解除しました。



ドアチェーンやドアガードを壊さず、かつ迅速に解除することは、私ども鍵屋にとっては朝飯前です。




生きててホッとしました



ドアチェーンを解除すると、




「それではこれより安否確認のために、中へ入ります」



と言って、警察官が中に入って行きました。



一同固唾を呑んで見守る中、家の中から




「生きとるよ!」



と言う警察官の声が聞こえました。



そして現場にホッとした空気が流れました。



(無事で良かった!!)



と、皆で喜びました。




私は、開けてみたら無事ではなかったと言う現場にも多数遭遇しているので、今回は生きていて本当に良かったなーと思いました。



良かったけどあとが怖い



安堵した空気が流れる中、



「いびきかいて寝とんしゃー」



と言う警察官の声が中から聞こえると、空気が若干変化しました。



しばらくしてから、



「おはようございます!!」



と、警察官の声が中から聞こえました。



「あなたと連絡が取れんから、会社の方が心配して来とんしゃーよ」



外では上司の方が



「休みと勘違いしとったとやろか」



と、若干お怒り気味に言われました。



私にとっては、家の中の人が、何事もなく無事でしたので、本当に良い現場でした。



が、ご本人様にとっては・・・



最終的には会社の方が数名現場に来られていたので、そのあとが怖いかもしれませんね。



世間では忘年会シーズン真っ只。



色々と付き合いもあるとは思いますが、飲みすぎには注意しましょう。



特に翌日も仕事がある方は、単なる寝坊が、大きな事に発展することもあるので、気をつけたほうが良いかもしれませんね。



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