カギの救助隊福岡では、鍵交換をするのはもちろんのこと、そればかりでなく、時にはレバーハンドルや錠前の飾り座を磨いたりもします。
今回は、そんな作業をご紹介いたします。
先日、福岡市早良区内の一戸建てを購入されたお客様から、鍵交換のご依頼を頂き、行ってきました。
お客様のご要望としては、
・玄関と勝手口をディンプルキーにしたい。
・ついでに勝手口のレバーハンドルがボロボロなので、レバーハンドルも一緒に新しくしたい。
言うことでした。
行ってみると確かにレバーハンドルがボロボロでした。
玄関の方は、大きな軒があるのでさほど風化していませんでしたが、この勝手口のドアは雨ざらしの場所にあるため、塗装が剥げ落ちたり、浮いてきたりして、ケロイド状になっています。
ただこのレバーハンドル、一つ問題がありまして、レバーハンドル自体は、錠前メーカーである、GOAL社が作っているものなのですが、サッシメーカーによるOEM商品のため、錠前メーカーからは直接卸せません。
そこで交換をする場合、サッシメーカーの代理店を経由して注文することになるのですが、メーカーの標準品に比べると、価格がかなり高くなる可能性があります。
では、メーカーの標準品に取り替えすれば?
と、お思いかも知れませんが、写真ではちょっとわかりづらいのですが、このレバーハンドル、ドアの付け根から、手で握る部分までの円柱状の部分の長さが、標準品に比べると、長くなっています。
これは、このドアに、ルーバー窓が付いている分、長くする必要があるためです。
上記で述べたように、交換には随分とコストが掛かる可能性がある事と、納期もかなり掛かる事が予想されたり、また交換自体が難しい可能性があるため、
「新しいものに取替するよりも、まずは磨いてみませんか?」
と提案させて頂きました。
「このレバーハンドルは、ステンレス製のようですし、磨けばまだまだ綺麗になると思われますので、新品に取り替えるのはもったいないと考えます。
まずは磨かせて下さい。
そして、磨き上がりを見て、やはり高くてもいいから新品に取り替えたいとお思いになられたら、その時には新しい物を注文しましょう」
とお伝えしました。
こちらのお客様は、玄関のツーロックともにKABA ACEを、この写真の勝手口はゴールのV18のシリンダーに交換して下さいましたので、レバーハンドルをサービスで磨かせて頂きました。
ディスクグラインダー一本に、多数の種類の歯を使い分けながら、磨きました。
上記の写真が磨き終えた後の物です。
どうでしょうか、キレイになったでしょうか。
もう一度ビフォーアフターの写真を載せます。
ボロボロになった古い塗装を剥ぎ、小キズを取っていき、仕上げにバフを掛けて鏡面加工仕上げにしてみました。
向こうの景色も写り込むようになりました。
私自身は鍵屋ですので、当然磨き専門の業者ではありませんので、専門の業者が磨いたものに比べると、正直クオリティは劣ります。
「磨けば綺麗になると思いますので、取り替えるのはもったいないです」
と提案させて頂いた時、半信半疑だったお客様は、仕上がりにとても喜んで下さいました。
そして、
「こんなにキレイになるとは思っていませんでした。ありがとう」
と言って、チップを下さいました。
サービスで磨いたのでとお断りをしたのですが、いいからいいからと渡して下さいました。
本当に有難うございました。
さて次は、錠前の飾り座の磨きをご紹介しましょう。
その時に磨いた錠前の飾り座はこちらです。
全体的にくすんでしまっています。
こちらは、糟屋郡志免町内にお住まいのお客様もなのですが、中古でこちらの一戸建てをご購入して以来、数年間鍵交換をしていなかったが、玄関の鍵穴が、ピッキングに最も弱いディスクシリンダーだとわかった為、防犯性能を上げたいとの事でお伺いいたしました。
こちらのお客様は、玄関のツーロックともKABA ACEに、勝手口も同じくKABA ACEのシリンダーに交換にはをして下さいましたので、サービスで磨きました。
そして磨き上がりがこちらです。
こちらの錠前の飾り座とレバーハンドルは、真鍮製の高級な物でしたので、磨くとすごい輝きを見せてくれました。
「自分の家の錠前が、本来はこんなに綺麗だったなんて、今まで知らずに数年間を過ごして来ました「
本当に驚きました。ありがとうございます」
と、こちらのお客様もとても喜んで下さいまして、嬉しかったです。
その他にもこのような物もあります。
こちらは錠前本体と言うより、プッシュプル錠の把手を磨いた例です。
上が磨く前のもので、下が磨いた後の物です。
酸化して真っ黒になった部分を磨き、ある程度までは輝きを取り戻しましたが、こちらの場合は、残念ながら完全に輝きを取り戻すまでには至りませんでした。
それでは、レバーハンドルや錠前の飾り座など、金属部分を磨く工程を少しご紹介します。
コツさえ掴めば、ご自分でもできるかもしれません。
以下に一連の流れを写真で載せていきます。
今回磨くのは、美和ロック社の85RAと言う錠前に使われているエスカチオンと呼ばれる長座です。
まずは塗装がハゲハゲになっているので、塗装を綺麗に剥がしまず。
塗装をはがしたあとは、荒研ぎをします。
上記は荒研ぎをし終えたあとのエスカチオン。
ここからどんどん細かく磨いていき、小キズを消していきます。
最終的にバフを掛けると、輝き始めます。
空の青さと、上の電線が写りこんでいます。
本当は、もっともっと時間を掛けると、ツルッツルになるのですが、このエスカチオンは、自分の店用の物ですので、ここら辺で止めました。
カギの救助隊福岡では、このように、予約をしていただき、特に高額なシリンダーをご購入頂いたお客様へ、サービスで磨きの作業、もしくは門扉の修繕など他の作業を、サービスで行っております。
ただ、”急ぎで今すぐ”と、飛び込みで鍵交換のご依頼を頂く場合は、時間の確保が難しいため、サービス作業が出来ない場合もございます。
お家を購入したので、鍵交換を考えていると言うお客様は、早めに予約を入れて頂くと、時間を多めに確保出来ますので、早めの予約をおすすめします。
カギの救助隊福岡は、もっともっとお客様のお役に立てるようこれからも精進していきます。