そのレースの地方選手権でチャンピオンとなり、翌年から全日本選手権に昇格しました。
今ではレース活動は休止しましたが、今でも各地にレースに携わっている友人がたくさんいます。
そんな友人たち、またその友人や知り合いの多くがハイエースに乗っています。
そんな環境ですので、残念ながら、そのハイエースが盗まれたと言う情報が、耳に入ってくるのです。
自動車盗と言っても、たくさんの手口があるでしょう。
その中で多いと思われるのは、やはり鍵を作られることによる盗難です。
さて先日、とあるレンタカー会社様から、新型ハイエースの鍵作成のご依頼を頂き行って来ました。
何でも、お客様が鍵を紛失されたとのことでした。
新型ハイエースの鍵作成は、その時が初めてでしたが、15分ほどで完成しました。
そう、鍵のない状態からでも、15分ほどで鍵が出来るのです。
その15分の中には、お客様に作業内容をご説明する時間や、機械をセットする時間も含まれています。
もしお客様に作業内容を説明する時間が必要なく、また事前に機械をセットしていたら、もっと早くに鍵を作る事も可能だったでしょう。
さて、鍵を作成するために、鍵穴を虫眼鏡のようなもので覗いて見ます。
そして、覗いて見た通りに機械を使って鍵を彫るのですが、鍵穴を覗いてる時間は3~5分ほどです。
ここでは、皆様に自動車盗に対する防犯意識を持っていただきたいのであえて書きます。
3~5分鍵穴を覗いて、中のピンの形を記憶してしまえば、あとはいつだってどこだって鍵が出来てしまいます。
つまり、鍵を作られる事によって、自動車が盗難される手口を私なりに想像するとこんな感じです。
犯人は現場に来て、狙いを定めた車の中鍵穴をのぞき見、中のピンの形を記憶し現場を離れます。
そして、安全な場所で、機械を使い、見て記憶した通りに鍵を作り、その鍵を持って現場に戻り、その鍵を使い、車を盗難する。
もちろんこれは想像ですが、実際にこんな犯行の手口もあるのではないでしょうか。
もし、こう言った手口があるとするなら、犯人が誰かに見つかるリスクがあるのは、鍵穴を覗いているほんの3~5分の間と、車に乗り込む瞬間だけです。
なぜなら、鍵穴を壊してるならいざ知らず、普通に鍵を使ってエンジンを掛け、走り出してしまえば、誰も疑わないでしょう。
盗難を防ぐために、イモビライザーというものが、鍵に組み込まれている車種もあります。
このイモビライザーと言うのは何かと言いますと、キーヘッドと呼ばれる鍵の頭の部分に、チップが入ってるものです。
例え、不正に鍵が回されても、コンピューターがチップを照合し、合わないとエンジンが掛からない仕組みのものです。
(ちなみにハイエースには標準仕様ではこのイモビライザーは入っていません)
しかし、ある機関の予測によると、このイモビライザーも、あと二年もすれば破られる可能性があるとの事で、注意が必要です。
以上のように、鍵をかけていても、今や安心は出来ません。
そこで、盗難防止装置、つまりカーセキュリティーの取り付けをお勧めいたします。
独自の調査によると、ある車にセキュリティーが掛けられている場合、盗難や車上荒らしなどのするのを諦める割合が格段に増えることが分かりました。
カギの救助隊福岡では、車用のセキュリティーの取り扱いはありませんし、今後も取り扱う予定もありませんが、あえてこのような自動車盗についての記事を書いたのは、自動車盗で悲しむ人を、一人でも多く減らしたいとの思いからです。
私の周りでも、大切なレース用のバイクを積んだまま、ハイエースが盗まれた。
仕事道具を積んだ車が、朝出勤したらこつ然と消えてた。
などと言う話もよく聞きます。
中には、車以上に中身の方が高価なので、中身だけでも返して欲しいと言われる方もおられます。
そう言った方々の顔を見る機会が、残念ながら多々あるので、今回は自動車盗をテーマに取り上げました。
盗難の心配のある方は、カー用品店に行けば様々なものが売られていますので、一度相談に行ってみてはいかがでしょうか。
拙い文章ではありますが、少しでも多くの方が、自動車盗の実態を知り、被害に合う人が少なれば幸いです。