私事ですが、最近体重が気になり始めたので、ウォーキングなどを始めました。
朝、福岡南本店の周りを歩いたりしているのですが、すれ違う人を見て思うのは、ひったくりの被害に遭いそうなカバンの持ち方をしている人が多いと言う事です。
鍵屋の仕事の中には、当然鍵交換をすると言うものがありますが、そんな中でも、残念ながら一定数あるのが、ひったくりの被害に遭った方からの、鍵交換のご依頼です。
カギの救助隊福岡では、お客様の家のセキュリティレベルを上げる事を目的の、鍵交換をメインで営業しております。
どんな形であれ、お仕事のご依頼をいただくことは、有難い事ではありますが、ひったくりの被害に遭った方からの、鍵交換のご依頼と言うのは、少し辛いものがあります。
なぜ辛いかと言えば、被害に遭われた方の、大半は、程度の大小はありますが、怪我をしているからです。
多くの場合は、擦り傷を負った程度ですが、と言っても、中には顔に擦り傷を負わされている方もおられますので、決して擦り傷だったから良かったと言うつもりはありませんが、骨折などの重傷を負わされてしまった方もおられます。
私が鍵交換にお伺いをした方の中でも、一番重傷だったのは、大腿骨を骨折させられた方です。
大半の人は、大腿骨骨折と聞いてもピンと来ないかも知れませんが、大腿骨と言うのは、骨が形成されにくい部位で、若い方でも何らかの後遺症が残る可能性があるほどで、ある程度の年齢の人がここを折ってしまうと、寝たきりになってしまう可能性もある、とても重大な事なのです。
博 多 区 |
中 央 区 |
城 南 区 |
早 良 区 |
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西 区 |
春 日 |
大 野 城 |
太 宰 府 |
那 珂 川 |
筑 紫 野 |
古 賀 |
粕 屋 郡 |
糸 島 市 |
そ の 他 |
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ひったくり | 1 | 4 | 1 | 1 | ||||||||||||
車上荒らし | ||||||||||||||||
空き巣 | ||||||||||||||||
強盗 | 2 | |||||||||||||||
公然わいせつ | 1 | 3 | 1 | 1 | 1 | |||||||||||
痴漢・わいせつ | 1 | 1 | ||||||||||||||
のぞき | ||||||||||||||||
暴行 | 1 | |||||||||||||||
声かけ | 1 | 1 | ||||||||||||||
不審者など | ||||||||||||||||
振り込め詐欺 | 1 | 1 | ||||||||||||||
その他 |
さて、上の表は、ある一週間の福岡地区で発生した事件です。
(2014年2月23~3月1日)
もちろん、福岡地区で毎週毎週必ずひったくりが発生しているわけではなく、多い週もあれば、逆にひったくりが全くない週もあります。
ですが、一ヶ月のうちには件数の違いはあれ、毎月やはりひったくりは発生しています。
ひったくりの被害と鍵屋の仕事は関係があります。
なぜなら、ひったくりの被害と言えば、肩から下げていたり、自転車の前かごに入れていたカバンが盗まれると言うことはもちろん想像が出来ると思います。
では、その鞄の中には何が入っているでしょうか。
多くの人の鞄の中には必ず、財布、携帯電話、鍵などが入っているのではないでしょうか。
そして、その財布の中には、お金やクレジットカードなどはもちろん、免許証などの、住所が記載されている身分証明書も入っているのではないでしょうか。
と言う事は犯人は、家の鍵と、その住所を手に入れる事になります。
ひったくりの犯人、もしくはその犯人から鍵と住所を譲り受けた者による二次被害を防ぐためにも、鍵を交換した方が良いでしょう。
そんな訳で、ひったくりの被害に遭われた方から、鍵交換のご依頼を頂く事があります。
しかし、最初にお伝えしたように、被害に遭い、精神的・経済的にダメージを受けられ、場合によっては、怪我を負ったりして、さらに身体的にもダメージを受けておられるお客様のもとに行くと、とても辛くなります。
ですから、カギの救助隊福岡のブログで良く、ひったくりに注意しましょうと書いたり、鍵の工事でお伺いをしたお客様に(ひったくり以外でお伺いをしたお客様)直接注意していただけるようお話をしたり、ここに記事を書いたりしているのです。
この話は、以前ひったくりの被害に遭い、実際に鍵交換をした方が、実際に体験した事として、教えて下さった話です。
その方は、福岡市近郊の都市(ここでは筑紫地区とだけお伝えします)のマンションにお住まいの女性です。
その方が、ひったくりの被害に遭われたのは、同じ福岡でも随分と離れた場所で、たまたま遊びに出かけていた北九州市でした。
犯人に盗まれたのは鞄で、その鞄の中には、鍵と、住所がわかる身分証明書が入っていましたので、急いで自宅に戻り、鍵交換をしないとと思い、被害届を出した後は、すぐに自宅に戻るようにしたそうです。
その方は、被害に遭ってすぐ、被害届を現場の最寄りの警察署に出した時、担当の警察官から
「(同じ福岡県とは言え)ここは北九州ですから、あなたのお住まいのところまで、かなりの距離があります。
常識的に考えると、あなたのカバンをひったくった犯人が、リスクを冒してまで、わざわざあなたのご自宅まで行く可能性はないでしょう。
だから、鍵交換の必要性は低いと思いますし、そんなに神経質にならなくても大丈夫ですよ」
と言われたそうです。
しかし、やはりどうしても気になるので、急いで住んでいるマンションに帰り、念の為に、鍵を交換したそうです。
その3時間後・・・
ガチャガチャガチャと、鍵穴に鍵を入れられたような音がしたあと、レバーハンドルを揺さぶる音が聞こえました。
音が収まりドアスコープから恐る恐る外を見ると、男が走って逃げて行くところが見えたそうです。
そう、警察官は、犯人はわざわざ来ないでしょうと言っていたにも関わらず、実際には犯人が来たのです。
「女性の一人暮らしなので、もしあの時に鍵を替えてなかったらと思うとぞっとしました」
と、その方はおっしゃられてました。
ひったくりの被害を防ぐための対策としては、
1・鞄は車道と反対側にもつ
車道側の手でカバンを持っていると、後ろから来た原付バイクなどの犯人から、ひったくられやすいです。
また、そもそもひったくられにくいカバンを選ぶことも有効です。
(リュックサックや、肩からたすき掛けで持つカバンなど)
2・周囲に気を配る
後ろから、バイクや自転車が近づいてきたら警戒をする。
(後ろを振り返って、警戒していることをアピールしたり、立ち止まり、カバンを抱きかかえて道路脇によけ、通り過ぎるのを待つなど)
3・自転車のカゴにカバンを入れるときは、ネットを掛けましょう。
ネットは、100均やホームセンターで売ってる物でも十分ですし、カバンの上に大きめの荷物を載せることも有効だそうです。
4・夜間は明るい人通りの多い道を歩く
ちょっと遠回りになって面倒でも、暗く人気のない場所は避けましょう。
性犯罪の被害を避けるという観点でも、重要です
長々と書いてしまいましたが、福岡県警察のホームページによりますと、県内のひったくり事件の被害者の87%は女性だそうです。
ひとたび被害に遭うと、経済的・精神的・身体的にもダメージを受けてしまうひったくりを回避し、明るい毎日を過ごすため、日々防犯意識をしっかりと持ち生活をしましょう。
この記事が、皆様の防犯意識の向上の一助となり、ひったくりの被害に遭う人が、一人でも少なくなれば幸いです。