このページでは、サムラッチ錠(装飾錠とも呼ばれます)から、同じサムラッチ錠へ取り替える場合の施工例についてご説明いたします。
現在サムラッチ錠が付いているお家の場合、サムラッチ錠が故障したなどの理由で、新しいものに交換する時、現在付いている多くの場合では、見た目やコスト的に考えると、同じサムラッチ錠タイプへ取り替えた方が良いです。
サムラッチ錠とは、親指(英語でサム・thumb)で操作して、ラッチ(ドアが風などで開かないよう仮に係留する部分)を動かすため、この名がついています。
また、このタイプ(特に国内のメーカーの物)は、錠の周りに装飾模様がされている場合が多く、装飾錠とも呼ばれます。
ただ、サムラッチ錠は、親指で操作する関係上、使う方によっては使い辛さを感じられる事もあるようです。
その場合は、多少工事費がかかりますが、レバーハンドルへ取り替える方法もございます。
サムラッチ錠からレバーハンドルへ取り替えた際の施工例のページもご用意しておりますので、レバーハンドルへ取替をご検討の方はご覧ください。
サムラッチ錠は大きく分けて二つの種類があります。
一つはドアの中に錠ケースが彫り込まれた彫り込み錠(ケースロックとも言う)タイプ。
もう一つはドアの室内側の面に錠ケースが付いている、面付錠タイプです。
サムラッチ錠のほとんどは彫り込み錠タイプですが、まれに面付錠タイプもございます。
このページでは、彫り込み錠タイプについて説明していきます。
(面付錠タイプのお客様は、サムラッチ錠の取替(その2)のページをご覧ください。)
サムラッチ錠は、メーカーや品番によって、ドアに開いている取付穴の位置が違います。
そのため、適正な製品を選択しないと、古い部品を取り外した後の穴が出て来てしまったりします。
ここでは、カギの救助隊福岡で取り扱っている取り替え用のサムラッチ錠をいくつかご紹介します。
長沢製作所製のサムラッチ錠です。
錠ケースにフェイルセーフ機能と言うのが付いていることが特徴です。
フェイルセーフ機能とは、経年劣化で壊れる際に、ラッチボルトが中に引っ込んで壊れる機能の事です。
どういう事かと言いますと、通常は経年劣化で壊れる際は、ラッチボルトが出たまま壊れる事が多いのですが、出たまま壊れてしまうと、室内に閉じ込められて、外へ出れなくなる可能性があります。
ですが、この製品はフェイルセーフ機能が付いているため、その心配がございません。
鍵はディンプルキータイプで4本付属してきます。
工事費込みの金額についてですが、現在ドアについているサムラッチ錠のメーカーや品番、それにドアの材質によって、工事費が変わります。
そのため、現在使われている錠前の写真をLINEにてお送り下さい。
金額をお調べいたします。
(LINEの送り方は、このページの中ほどにございます)
同じく長沢製作所のツーロックタイプです。
現在鍵穴が二箇所付いているお家で、ツーロックともお取替えをされたい方は、こちらをお選び下さい。
もちろんワンロックと同様に、フェイルセーフ機能が付いています。
鍵はディンプルキータイプで4本付属しています。
ワンロックタイプ・ツーロックタイプ共に、色は写真のAB(アンティックブラス)色の他、GB(ジャーマンブロンズ)色もございます。
美和ロック製のサムラッチ錠です。
デザインがシンプルなので、装飾模様が苦手な方、すっきりしたデザインが好きな方におすすめいたします。
色は写真のブラウン色のみとなっています。
鍵は、標準的なU9タイプで三本付属します。
サムラッチ錠と一言で言っても、サイズなどの規格が決まっているわけではないため、メーカーによってサイズやドアに開いている穴の大きさや位置が大きく異なります。
また、同じメーカーでも品番によって大きく異なるため、一軒一軒工事費が変わってきます。
そのため、すべてのパターンの金額を載せることが出来ないため、よろしければLINEにて写真をお送り下さい。
切り欠き図を取り寄せたりして加工する箇所を確認し、金額をお出しいたします。
中には同じサムラッチ錠で対応するよりも、レバーハンドルなどで対応した方が良いコストが抑えられる場合もございますので、写真を送って頂けると、そのあたりも含めてお調べいたします。
また、LINEで写真を送って頂いたお客様へは、割引もございますので、ぜひご活用下さい。
サムラッチ錠からサムラッチ錠へ取り替える際、工事費が大きく変動するのは、現在お使いになられているサムラッチ錠の錠ケースの大きさによってです。
錠ケースの大きさとは、下の写真の水色の四角い部品の縦と横の長さです。
この水色の部分の大きさは、部品によって様々なのですが、一番多いのは縦130ミリ横25ミリの物です。
取り替え用でラインナップされている錠前もこの大きさの物に使う前提で作られています。
そのため、この大きさ以外の物は加工が必要となります。
(この水色は工事の時にステンレスに傷がつくことを防止するシールで、剥がす前の写真です。工事完了後は剥がしました)
下の写真の物は、一見上の写真と同じケースのように見えますが、こちらは細かく言うとケースロックではなくチューブラーロックと呼ばれるタイプです。
ラッチボルトとデッドボルト(かんぬき)が独立しているため、穴の加工が必要です。
以下の写真のタイプから切り替える場合は、穴をかなり広げなければならず、加工が大きく必要です。
ちなみにこのケースは、加工料金がかかることと、使い勝手を考慮した結果、サムラッチ錠ではなく、レバーハンドル錠へ交換しました。
ご依頼は、離れて暮らすお子様からで、(実家で暮らすご両親が、なるべく使いやすい鍵に交換したい)との内容でしたので、金額も大差なかったため、レバーハンドルで対応させて頂きました。
ここではほんの一部しかご紹介出来ませんでしたが、このように、様々なケースがあり、その都度加工料金などが変わってまいります。
そのため、お電話だけでは判断が出来ないケースが多いので、よろしければ現在お使いの錠前やドアの写真をお送り下さい。
主にケースが入る部分の写真が必要ですが、もし送る写真がわからなければ、いろんな角度からいろんな写真をお送り下さい。
少ないよりも、多い方が判断はしやすいですので、お願い致します。
それでは、この辺りで、このサムラッチ錠からサムラッチ錠への取り換えのページは締めくくりとさせて頂きます。
何かご不明な点がございましたら、お問い合わせください。
その際は、お電話よりもLINEにて写真を送っていただいた方が答えやすくなりますので、お願い致します。