このページでは、普通のドアノブ式の鍵を自動施錠錠に取り替える工事の施工例をご紹介します。
普通のドアノブ式の鍵とは、外側に鍵穴、内側にサムターン(つまみ)が付いている錠前で、一回一回操作しないと鍵が掛からない、通常のタイプです。
今回はこれを自動施錠(ドアを閉めると勝手に鍵がかかる)錠前に取り替えていきます。
なお、前回”ドアノブ式の鍵を自動施錠に”のページで紹介した工事と、ドアの種類や、使ってる補強金具など細かな部分はちがいがあれど、ほとんど内容は同じです。
前回の工事では、会社の裏口を、夜間通用口にしたいと言う事で、自動施錠錠を取り付けしましたが、今回は、巨大迷路の間にある、途中ギブアップをする人が迷路から外に出られるように、また迷路挑戦者が、入口以外から入ってこれないようにとしたいと言うご依頼でした。
そのため、細かな部分では少しの違いがあります。
それではここから、普通のドアノブ式の鍵を自動施錠に切り替える工事を紹介していきます。
今回は、巨大迷路の途中のギブアップする人用のドアに自動施錠錠(自動施錠の錠前という意味です)を取り付けた事は先述しました。
巨大迷路?どこ??
と思われる方もおられるかもしれません。
実は、今回施工した場所は、熊本市動植物園です。
園内に巨大迷路を作っている業者様からのご依頼でした。
熊本は、カギの救助隊福岡の出張エリア外なので、出張料がかなりかかるので、熊本県内の業者を探してみられてください。
それでどうしても見つからなければ、その時はご相談ください。
とお伝えしたのですが、一ヶ月ほどたってから、出張料がかかっても良いのでお願いしたいとご依頼を頂いたので、行ってきたと言うわけです。
それではここから、施工の様子を写真付きで載せて行きます。
今回取り付け工事をするドアは以下のドアです。
先述した通り、迷路の途中にある、ギブアップ者用のドアです。
今ついているのは普通のドアノブ式の鍵です。
このままでは、挑戦者がこのドアから途中入場出来てしまいます。
今ついているのは、ドアノブの真ん中に鍵穴がある、インテグラルロックと言うものです。
メーカーによってはインテグラ錠や、デッド付きモノロックとも言います。
それを、円筒錠(モノロックやユニロックとも呼ばれます)に取り替えます。
今回は、美和ロックのHK-2Aと言う部品を使います。
以下の写真が、今までついていたものを外したインテグラルロック(左)と円筒錠(右)です。
インテグラルロックと円筒錠では中の形が全然違うことがお分かりになられるかと思います。
そのため、必要な切り欠き穴のサイズが違うため、ドアへの加工が必要となってきます。
ここに円筒錠用の切り欠き穴を追加していきます。
もちろん、円筒錠を取り付け終わった後、前付いていたインテグラルロックの切り欠き穴が完全に隠れている必要がありますので、それを一番に考慮して穴あけ位置を決めます。
実はこのドアは、HK-2Aが規定するドアの厚みに達していません。
そこで、厚みをかさ増しするために、アクリル板でこのドア専用の部品を作成します。
取り付けると見えなくなる部分ではありますが、しっかりと。
こうして、全ての加工の作業が終わり、円筒錠を取り付けた後の写真が以下の物です。
これで普通のドアノブ式の鍵(インテグラルロック)が自動施錠錠に切り替わりました。
自動施錠錠に切り替えたことにより、迷路内からギブアップをする人は自由に外に出れて、外側からはこのドアからは入場できなくなりました。
ところで、写真に雨粒が写っているかと思いますが、実はこの日は結構な雨量の日でした。
しかし、却って雨の日でよかったなぁーと思いました。
というのが、先述した通り、工事をしたのが、熊本市動植物園なので、開園時間になると、園内にたくさんの入園者が来場されて来るからです。
工事は早朝から出来るわけではなく、決まった時間からスタートとなります。
また、こちらも始発の電車で出勤してきた従業員を車でピックアップしてから、福岡を出るため、いずれにせよ早朝からは作業ができませんでしたが。
そう言うわけで、開園前に作業を始めても、どうしても作業が開園時間にかかってしまいます。
この日は週末だったのですが、朝から時折激しい雨が降っていたので、入園者が少なめでした。
そのため、工事自体はある意味やりやすく、雨でよかったなぁと思ったと言うわけです。
もちろん、レインコートを着ながら、工具も雨でぬれながら、また寒い時期でしたので、寒さに震えながらの作業でしたので大変な部分はありましたが。
とにかく、工事が無事に終わり、熊本県内の色々な業者から断られた後ということもあり、お客様にも喜んで頂きほっとしました。
それでは、今回の普通のドアノブ式の鍵を自動施錠錠に変える施工例はこの辺りで。