簡易な鍵に、掛け金と南京錠のセット

先日のこと、とても特殊なご依頼を頂きました。

内容はと言いますと・・・

■賃貸物件のマンションの一室を事務所で使っている。

■間仕切りに鍵が掛かるようにしたいが、出来れば大きな穴を開けたくない。

■事情があり鍵が掛かるようになっていなければならないが、その期間は一日だけ。

と言ったものでした。

本来なら、室内の戸（間仕切り）に鍵を取り付けるのであれば、防犯性能があり、なおかつ外観に違和感がなく、自然に取り付けられると言う理由で、S-AD5などを取り付けるのですが、今回のお客様のニーズからすると、その手は使えません。

※写真はS-AD5を取り付けたところです。

S-AD5の取り付け事例は”寝室に鍵を付ける”をご覧下さい。

今回は上記のように、お客様のニーズとして、賃貸物件なので穴を極力開けたくない、来客があるのでたった一日だけ、鍵が掛かれば良いと言う事でしたので、掛け金を取り付けいたしました。

掛け金なら大きな穴を開ける事もないので、退去する時は、ネジ穴をパテで埋め、ペンキを塗り直せば良いだろうとの事で、今回は掛け金の取り付けとなりました。

上記の写真が掛け金です。

条件が良ければ、小さなネジ穴を枠側に三点、ドア側に４点開けるだけで済みます。

ちなみに今回は、枠とドアの隙間が狭く、無加工では取り付けが出来ませんでしたので、枠の部分の加工及び、彫り込む作業をしております。

こちらが施工後の全体写真です。

この掛け金に南京錠を付けて施錠します。

レバーハンドルの取っ手が見えると思いますが、本来ならばこのレバーハンドルを鍵付きの物に切り替えたいところですが・・・

こちらのお宅では、この部分の錠前に、LOと言う形式の錠前が採用されておりました。

このLOは、無加工で、鍵付きのものに切り替え対応が出来る物がないのです。

もしどうしてもこの部分を鍵付きの物に、と言われれば、対応自体は可能ですが、大工事になる上、切り欠き穴も大きく開ける必要があり、退去時に元に戻す事は出来ません。

今回の、あまり穴を開けたくないと言うニーズにはそぐわないため、今回は掛け金と言う選択をいたしました。