今回は框(かまち)の狭いアルミのガラス入りドアに鍵を新規で取り付ける工事の紹介をいたします。
今回取り付けしたドアが以下のペ写真の物です。
框とは、ドアや戸・窓や障子などの周囲の枠のことです。
この枠が狭いとなかなか鍵が取り付けが出来ません。
以下の写真で、黄色の矢印で示した枠の幅が、概ね6㎝以上あれば、かなり選択肢が広がるのですが、それ以下だと取り付けれる部品がかなり限られてきます。
この框の幅がかなり小さくても取り付けできる部品があることはあります。
ただし、あまり小さいものだと、防犯性能は高くありません。
今回工事するこの場所は、事務所なので、防犯性能も高くなくてはいけません。
今回鍵を取り付けるこのドアには、框の幅が4.5センチ程しかありませんでした。
框の幅が約4.5㎝と厳しい条件でしたが、防犯性能の高い鍵穴を装着できる錠前が一種類だけありました。
鍵はゴール社のディンプルキーである、V18シリンダーです。
対ピッキング性能はもちろん、ドリルなどによる破壊に対する性能も高いです。
また、バンピングと言う不正解錠にも対応しています。
ちなみにこれより狭い幅の框の場合ですが、錠前の取り付け自体は可能です。
ただし、防犯性能の高いディンプルキーなどの鍵のタイプはなく、一般的な鍵のものしかありません。
何はともあれ、今回はギリギリディンプルキーの鍵が使える錠前がありましたので、取り付けていきます。
それではここからいよいよ、錠前の新規取付工事の写真を載せていきます。
このアルミドアにはもともと、ドアノブの真ん中に鍵穴のあるインテグラルロック(メーカーによってはインテグラ錠や、デッド付きモノロックと呼ぶ)が付いているのですが、事務所なので一個だけだと不安だからと言う事で、今回もう一つ錠前を付けていきます。
このアルミの框に、錠前を入れ込む穴を作っていきます。
こうして切り欠き穴が出来上がれば、錠前を入れ込んで完成です。
今回はお客様のご要望で、室内側はサムターンを選択致しました。
ガラス入りドアで、ドアの外側にシャッターなどがない場合、両面シリンダーと言って、外側も室内側も両方鍵穴にした方が、防犯上は良いです。
ガラスを割って手を入れられた場合、サムターンだと鍵を開けられてしまうのですが、室内側が鍵穴だった場合は開けることが出来ないからです。
ですので、店舗・事務所などで、営業中は鍵を開けていて、営業時間外が無人になる場所は、両面シリンダーがお勧めなのです。
店舗・事務所などで・・・
と書いたのは、一般の住宅だと少し事情が変わるからです。
と言うのは、確かに両面シリンダーだと防犯性能は良いのですが、一般家庭で帰宅時に家の中から鍵をかける場合、室内側が鍵穴だったらやはり煩雑さを感じてしまわれると思います。
また、火災など緊急時に外に出ないと行けなくなった場合には室内側に鍵穴があることは不利になります。
こう言ったことで、面倒になって帰宅時に鍵をかけ無くなってしまったら、本末転倒です。
ですので、一般家庭に取り付ける場合は、両面シリンダーにするか、内側をサムターンにするか、防犯と使いやすさのバランスを考えて選択する必要があります。
また、費用的にも、両面ともディンプルキーにする場合は、サムターンにするよりも少し高くなってしまいますので、コストの面も考える必要があります。
もっとも、両面シリンダーにする場合の費用の面は、外側は防犯性能の高いディンプルキーを選択しても、室内側を一般的な鍵にすれば抑えることが出来ますが。
(通常は、使いやすさを考えて、室内外とも同じ鍵にする事が多い)
框ドアに、鍵を新規で取り付ける(現在ついている主錠の他に、補助錠を取り付けてツーロックにする)場合、框の材質や幅で、取り付けできる錠前が変わってきます。
また、選択する鍵穴の性能はもちろん、外側鍵・室内側サムターンにする場合と、室内室外とも鍵穴の、両面シリンダーにする場合とでは費用が異なります。
(両面シリンダーにする場合、外側と内側同じ鍵なのか、室内側だけグレードを下げるのかによっても変わります。
そのため、一軒一軒費用は異なりますので、都度都度の見積りとなります。
錠前を取り付けたいドアの写真をLINEにて送って頂ければ、ある程度の金額を出すことが可能ですので、よろしければご利用ください。
LINEはでの送り方は以下のページをご覧ください。
狭框ドアは、取り付けが難しく、対応できない業者さんもあるようです。
他社から対応不可と言われた場合でも、カギの救助隊福岡では対応が出来る場合もございますので、一度ご相談下さい。
それでは、今回の施工例はこの辺りで。