国内最王手の鍵メーカー美和ロックが、ディスクシリンダーを発売した経緯について、以前お話をさせて頂きました。
ディスクシリンダーがリリースされた数年後、更なる防犯性能を目指して開発されたのが、こちらのMIWA ECシリンダーです。
一部の戸建て住宅と、公団住宅で採用されました。
特徴としては、鍵の両側面に、磁石が埋め込まれていることです。
その為、横から見ると、黒いブツブツが見えます。
磁石なので、ピッキングなども出来ず、当時としては防犯性能は高いシリンダーでした。
ただ、製造コストが高く、あまり普及しなかったのではないでしょうか。
福岡市内では、早良区の福浜団地や南区の弥永団地・屋形原団地、県営千代住宅などの一部のお部屋に現存しているだけです。
このMIWA EC、確かにピッキングは出来ないものではありますが、欠点もあります。
それは、磁石を探知されてしまえば、鍵穴から不正に合鍵が作られてしまうと言うことです。
もちろん、このECシリンダーが発売された当初は、そのような探知する機械も存在しなかったのですが、泥棒と鍵の進化はいたちごっこ。
後年になって、探知する機械が作られてしまいました。
このように、ECはピッキングには強い、しかし磁石の位置を探知されると簡単に解除出来てしまうため、結局は弱いと言われるようになりました。
そこで、後年美和ロックは、さらに防犯性能を上げるため、俗に言うXECと言うシリンダーの開発に取り組みました。
ECをさらに進化させた鍵、MIWA XECの説明は下にあるリンクからご覧下さい。
鍵交換用玉座(ドアノブ)
キーレス錠