孤独死の予防

 

ところで、今回の東京出張では、たまたま東京消防庁の方と、千葉の消防団員の方と知り合うことが出来ました。

 

 

 

お話をされている中で、老人の孤独死が増えているという社会問題について、非常に問題視されておられまして、孤独死を防ぐ地域社会の輪を作る活動をしているというお話を聞き、大変感激をいたしました。

 

 

 

実は我々鍵屋も、度々老人の孤独死という現場に遭遇するため、その都度なんともやりきれない気分になるのです。

 

 

 

老人の孤独死の実態

 

どのくらいの数の人が所謂孤独死と言う形で亡くなっているかの実態については、明確な数字は見当たらないのですが、内閣府によりますと、東京都23区内での65歳以上の方で、誰にも看取られずに亡くなられる方が、毎年2000人ほどおられるのではないかと推測されているようです。

 

 

福岡県では、どれくらいの数になるのかはわかりませんが、私たちは毎年数回、鍵屋として孤独死の現場に立ち会うことがあります。

 

 

カギの救助隊福岡全営業所含めると、当社だけでも一年で10件ほどの現場に立ち会います。

 

 

全てのケースで鍵屋を呼ばれるわけではないですし、福岡県下では数え切れないほどの鍵屋が存在しておりますので、一体どれくらいの方が亡くなっているのか明確な数字はわからないにせよ、とてもたくさんの方が亡くなっておられるのだろうなということは想像が付きます。

 

 

 

 

身寄りのないお年寄り

ところで、全く身寄りのないお年寄りが、実はたくさんおられるのをご存知ですか??

 

 

 

私どもがお伺いさせていただく現場では、近年、身寄りのない方の割合が増えてきたような気がします。

 

 

また、親族がおられるケースでも、長年疎遠だからとの理由で、遺体の引き取りを拒否される事もあるのだとか・・・

 

 

 

暗い話となってしまいましたが、それが実態です。

 

 

 

 

孤独死を防ぐには、地域の輪が大切

 

鍵屋としてそんな社会問題を認識している私は、今回お二人のお話を聞いて、感激をいたしました。

 

 

そう、やはり孤独死を防ぐには、地域の輪、これしかないのですね。

 

 

なるべくひとり暮らしのご老人も参加出来るコミニティー作りなどが必要です。

 

 

その地域の輪を作る事に尽力されてる方々のお話をお聞きし、本当に頭の下がる思いでした。

 

 

 

地域の輪img

福岡市の見守るっ隊

 

ところで福岡市でも”見守るっ隊”と言う活動があるのをご存知でしょうか。

 

 

見守るっ隊とは、ガス・水道・電気・新聞配達など、福岡市の設置した見守りダイヤルに通報の協力をしている企業の事です。

 

 

では福岡市の見守りダイヤルとは一体なんなのでしょうか。

 

 

 

福岡市見守りダイヤル

 

ご近所のお家、訪問先のお家から、異変を感じた際には、見守りダイヤルへ通報すれば、担当者が対応してくれます。

 

 

 

異変とは例えば

 

 

1・家の中から異臭がする

 

2・洗濯物が干しっぱなしになっている

 

3・郵便物が溜まっている

 

4・昼夜電灯が点きっぱなしになっている

 

 

などのことです。

 

 

 

警察・消防案件を除き、こちらに電話をすると対応してくれるとか。

 

 

080-9100-0883

 

 

また、福岡市内に年老いた家族がいて、遠方にお住まいの方からの

 

 

「家族と急に連絡が取れない」

 

 

などと言ったことにも対応をしてくれるそうです。

 

 

 

 

何かある前に対策を

見守るっ隊や見守りダイヤルは、どちらも何かあったあとの事後対応です。

 

 

これらの活動も非常に尊いのですが、やはり理想は、何かある前の事前対応です。

 

 

 

小さなことでも構いません。

 

 

 

毎朝会う、ご近所のおじいちゃんおばあちゃんがおられるなら、毎朝挨拶を交わす。

 

 

 

離れて暮らすご家族がおられるなら、頻繁に安否確認の意味を込めて電話をしてあげる。

 

 

そう言った小さな事も大切です。

 

 

倒れてすぐに発見されたなら、助かっていただろうに・・・

 

 

と言う案件を一つでも減らし、そのことが命を救う活動につながります。

 

 

さぁ、あなたも今日からご近所の見守り活動を始めてみませんか??

 

 

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