福岡県内の大きな倉庫の鍵交換


先日、お客様から



「また会社で倉庫を増やすこととなったので、カギの救助隊福岡に仕事を頼みたい」



と、お電話を頂きました。




そのお客様は、数年前、福岡市東区内某所でやはり倉庫を借りた時に、当社で鍵交換をしてくださった方でした。



何年も前の事であったにも関わらず、私どもの事を覚えてて下さって、



「以前良くしてくれたので、今度もぜひ来て欲しい」



とまで言ってくださり、本当に感謝しています。



日々真面目にコツコツと営業を続けていて良かったなと、心から思いました。




現場は福岡県朝倉郡筑前町でした



現場は、福岡県朝倉郡筑前町にある大きな倉庫でした。



お察しの方もおられるかと思いますが、朝倉郡は、カギの救助隊福岡の出張エリア外となっています。


しかしながら、一度当社をご利用のお客様の場合は、エリア外であっても、なるべくお伺いするようにしています。


そういうわけで、朝倉郡筑前町まで、鍵交換の見積もりにやって参りました。


朝倉郡筑前町にある倉庫の写真



とても大きな倉庫です。



写真には収まりきれません。



当然錠前の個数も多く、使われている鍵の本数もかなりの数にのぼります。



これら沢山の鍵を、全部交換です。



ご担当者様が、数年前に対応して下さった方と同じでしたので、



ここはこんな鍵が良い。



あっちはこうして欲しい。



それよりもこっちの方が良いのではないか。



と言う、意見をお互いにオープンに話し合わせて頂きました。




ご担当者様も、普段は福岡市内のオフィスで勤務されておられる方なので、何度も筑前町に来るのは難しかったと思いますので、なるべくわかりやすいように、資料をご用意しました。



そして、スムーズに商談が終わりました。


なるべく同じ鍵で



こちらの倉庫は、ドアがたくさんあります。



しかし現在、鍵がほとんど全部別の鍵と言った状態でした。



その為、



”どのドアをどの鍵で開ければ良いのか迷う上、そもそも、朝出勤した時にたくさんの鍵を持って回らないといけないので不便だ”



とのことで、出来れば同じ鍵に統一して欲しいというのが、一番のご要望でした。




しかし、問題が一つあって、現在付いている錠前のメーカーが、ドアごとにバラバラなので、まずは、本体を同じメーカーに統一しないといけません。



そこで、現在どのメーカーの錠前がいくつあるのかを全て調べ、現在あるいくつかのメーカーの錠前の中で、どれに統一するのが一番コストが抑えれるかを調べました。



こうして、今回はSHOWAの錠前に統一し、全部同じ鍵にすることにしました。



同一装置を作る



二つ以上の錠前(鍵穴)を、同じ鍵で開ける鍵の事を、同一キーと呼びます。



また、同じ鍵で開くシリンダーを、同一装置と呼ぶこともあります。



多くのメーカーも、2個同一までは、常時在庫品で持っているのですが、3個以上同一の鍵で開く装置は、受注生産となることがほとんどです。



まして、今回のように、数十個の同一装置と言うと、完全に受注生産となります。



多くのメーカーの場合、受注生産となると、納期が一ヶ月以上掛かります。



が、今回のお客様の話によると、一ヶ月も待てないので何とかして欲しいと言うご要望でした。



何しろ、事業拡大のため倉庫を新たに借りたが、すぐにでも商材を保管したいとの事でしたので。



そこで、今回は、私どもカギの救助隊福岡の方で、同一装置を作る事にしました。



まずは大量の鍵単体の製品の仕入れから



同一装置のシリンダーを作るためには、作る同一装置の個数以上の、鍵が個別の単体の製品が必要です。



細かい説明をすると、とても長くなるので、ここでは省きますが、同一装置の必要個数以上の単体品を分解し、必要な部品を取り出し、色んな単体品から目的の部品をどんどんと移植していきます。



一つの単体品の部品を分解して、同一装置に必要な部品の一つ分が揃うことはありえないので、必然的に、たくさんの単体品を分解することになります。



そのため、大量の製品を仕入れました。



このように、自分たちで同一装置付きのシリンダーを作ると、使えない部品などが出て、どうしてもロスが出てしまい、無駄な経費が掛かります。



ちなみにメーカーで、同一装置を作ってもらうと、一個一個に対し、同一装置料と言う物が掛かります。



鍵単体品は、その装置料が掛からない分、一個一個は、当たり前の話ですが、装置付きのシリンダーに比べ、装置料がない分安くなります。



自分たちで装置を組むと、部品で言うと何個分かのロスが出るのですが、装置料がかかっていないので、完全に使えなかったした個数分の金額が全てロスとなるわけではありません。



が、それでも、トータルの金額で言うと、メーカーで装置を組んでもらって、装置料を払った方が、自分たちで装置を組んで、ロスを出すよりも、何割も抑える事が出来ます。




今回は、お客様に装置料分は、ご負担頂いているので、差額で出たロスの金額だけは、当社で負担しました。




前回の福岡市東区内の倉庫の、鍵の総取替えの時も、今回の朝倉郡筑前町の倉庫の総取替えと同じく、大量の鍵を交換してくださったお客様なので、当社の仕入れの負担が大きくなっても、お客様の、早めに交換して欲しいと言うご要望に答えたくて、自分たちで装置を組むことにしたのです。



仕入れた単体品をひたすら分解

分解中の鍵単体のドアノブとシリンダー


写真は、鍵単体のドアノブとシリンダー部分を分解しているところです。



実は、写真に写っているのは、ほんの一部でして、実際にはもっともっとたくさんの物を分解しています。



分解しては部品ごとに分けて、また分解しては部品ごとにわけてを繰り返します。




分解したシリンダーと、猫の花子



この作業、夜な夜な閉店後の福岡南本店でやっていたのですが、もれなく南本店の猫の花子の妨害にも遭いました。




このように、三日ほど営業後の時間を使って、作業をした結果、何とか、ご注文を頂いた個数の、同一装置付きのシリンダーを組み込んだドアノブが出来上がりました。




再び筑前町の倉庫へ行って鍵交換



こうして、出来上がった、鍵同一装置付きのシリンダーを組み込んだドアノブを持って、朝倉郡筑前町の倉庫へ再びお伺いいたしました。





組み立てたドアノブ


こちらが、今回取り付けたドアノブです。



全部のドアノブが、同じ鍵で開くようになっています。



後で書きますが、こちらの倉庫は、ドアノブ以外にも、シャッターや引違い戸の鎌錠、鍵穴付電動シャッターボックスや南京錠・鍵付きのチェーンなどなど、たくさんの種類の錠前が使われていて、それらも全て取り替えさせていただきました。




正しい方向で、ドアノブを取り替え




ところで、皆様は、ドアノブにも向きがあると知っていましたでしょうか。



上の写真の向きが、正しい向きですが、初めてこちらの倉庫に、見積のためにお伺いしたときは、いくつかのドアノブが逆方向に付いていました。



その為、全部のドアノブを、正しい向きにして取り付けました。



下に、正しい向きのドアノブと、間違った向きのドアノブの写真を、正誤と並べてますが、違いがわかりますでしょうか。



ドアノブの向きの正誤


そうです。




鍵穴の向きが、180度ひっくり返っているのです。




誤の写真の方は、鍵を挿すときに、ギザギザ面を下にせねばなりません。



この状態を、私どもは逆玉と呼んでいます。



この誤の向き(逆玉)でも、問題が無いといえば、問題がないのですが、鍵穴内部のバネが、常時負担が掛かっている状態なので、正の向きで取り付けた場合より、少し寿命が短くなるかもしれません。




カギの救助隊福岡では、せっかく取り替えて頂いた鍵を、永く快適に使って欲しいとの思いから、逆玉になってしまう時は、内部を分解し、正しい向きにしてから、組み立て直し、取替を致しております。




暗闇で光る南京錠



先ほど、今回はドアノブ以外にも、たくさんの種類の錠前を替えて頂いたとお伝えしましたが、その中の一つに、南京錠がありました。




鍵を替える際に、同一に出来るものは、全て同一にしたわけですが、それでもたくさんの種類の物があるので、まだまだ、朝会社を開ける時に、何種類もの鍵を所持せねばなりません。



つまり、たくさんあるドアノブは、全て同じ鍵にしましたし、いくつもあるシャッターは、シャッター同士全て同じ鍵にしました。



いくつかある電動シャッターのスイッチボックスも同じように。



しかし、ドアノブとシャッターは、メーカーはもちろん、錠前の形が違うので、求められる鍵の性能が違うため、同じ鍵にする事は出来ません。




その為、いくら同じ種類の錠前同士を、同一キーにしたからといっても、そもそも沢山の種類があるので、所持せねばならない鍵の本数も多くなってしまうのです。




(それでも、交換前に比べると、随分と減りましたが)




そこで、南京錠は、鍵ではなくて、ダイヤル式にしたいと言う、お客様の希望で、南京錠はダイヤル式にしました。




ただ、朝早い倉庫の仕事ですので、夏場は良いにしても、冬は真っ暗な時間に操作せねばならないと言う事で、光る南京錠をご提案いたしました。




光る南京錠ピカエモン



それが、写真の商品、ダイヤルが光る南京錠のピカエモンです。




初めて仕入れてみましたが、なかなか良いですね。




お客様も、これなら朝早く出勤する当番の人も、使い易かろうと気に入って下さいました。





現場の作業が無事に終わって



交換箇所が多かった事もあり、歪みが発生したりしていて、修繕したいドアがいくつかあり、それらを修繕したこともあって、最後の鍵を交換し終えた頃には、随分と時間が経っていました。




また、場所が朝倉郡筑前町だったので、移動の時間も掛かったことから、ほぼ一日仕事となりました。




全部の仕事が終わった時、たくさんの鍵を交換して頂いて、感謝せねばならないのはこちらの方なのですが、



「今回もありがとう!」



と、お客様から言って頂き、とても嬉しくなりました。




「また、事業を拡大したときは、頼むけん」



と、有難いお言葉もいただきました。




創業以来今日まで、真面目にこつこつと営業をしていて良かったなと心から思いました。




時にはお客様から



「大手に負けないで、頑張ってくださいね」



と、激励のお言葉を頂く事もあります。



本当にこの仕事はやりがいを感じます。



カギの救助隊福岡は、まだまだ小さい会社ですが、日本一のまごころ営業の鍵屋を目指し、これからも精進していきますので、応援よろしくお願い致します。




カギの救助隊福岡の電話番号一覧