本日はドアクローザーの話

ドアクローザーの写真

本日はドアクローザーの話です。

 

私たち鍵の救助隊福岡では、鍵を交換させていただく際、必ずドア周りの修繕をサービスで行っております。

その中にはドアクローザーの調整も入っていて、鍵交換の際には必ず調整しています。

 

調整する際には、お客様の性別や年齢、家族構成などを考慮して、ドアの閉まる速度を決定しています。

不動産業者からのご依頼などで、まだご入居されていない物件での鍵交換のご依頼の場合は、この物件には、どんな方が住まれるのだろうと想像しながら、ドアクローザーの調整しています。

 

なぜ、住む人によって速度を変えているのかと言えば、以下のような理由があるからです。

 

錠前の事を考えると、ドアは出来る限りゆっくりと閉まった方が良い。

なぜなら、振動が金属部品にはあまり良くないからです。

 

反面、ドアの閉まる速度が遅すぎると、住んでる人が“遅い”と感じて、ドアを手で押してしまいます。

特に忙しい朝、出掛ける時にドアがゆっくりと閉まっていたなら、人によっては思いっきり外から押してしまうでしょう。

 

実はこれがドアクローザーには一番良くないのです。

ドアクローザーは、油圧によって、ゆっくりとドアが閉まるようになっているのですが、外から手で押す(あるいは内側から引っ張る)と言う事をすると、ドアクローザーは、ドアの重さと共に、手の力も受け止めることになります。すると、ドアクローザーに負担が大きく掛かってしまい、寿命が短くなるのですね。

 

そのため、入居してる方が、遅いと感じない範囲でギリギリ遅い速度に調整しています。

 

ただし、どの速度で遅いと感じるかどうかは、人それぞれ。

そこで、そこに住む人を見て、速度を決めていると言うわけです。

 

ちなみに最も遅めに調整するのは、小さなお子様のいるご家庭。

小さなお子様が出入りする時、ドアの閉まりが速いと、ドアに挟まったりと危険だからです。

 

そこで、小さなお子様がおられるご家庭の場合、ご入居される方に、

「小さなお子様がいらっしゃるようなので、少し遅めに調整しますね」

と一言お伝えします。

もちろん、ドアを手で押さない事もお伝えしますが、その一言をお伝えする事で、朝出掛ける時などに、多少ドアが遅いと感じたとしても、

「この子のためにゆっくりになってるんだな」

と感じてもらえると思うからです。

 

新築でも、ドアクローザーの取り付けが間違っている事も

ところでこのドアクローザー、取り付け角度が間違っている場合が多々あります。

(ちなみに本日も、鍵交換に行った先のお家のドアクローザーの取り付けが間違っていました)

 

ドアクローザーは、壊れない限り取り替えないものなので、途中誰かが故意に触ってない限り、新築時から間違っているのだと思います。

何が間違っているのかと言えば、アームの角度です。

まずは以下の写真をご覧ください。

アームは、ドアと水平の角度に取り付けるのが正しいのですが、この水平に正しくついている割合は8割です。

残りの2割は、内側に向き過ぎていたり、外側に向き過ぎていたりと、正しくない角度で取り付いています。

 

ただし、例外的に敢えて水平ではない角度に取り付ける場合もあります。

ドアクローザーの調子が悪くなっている場合や、ドア枠のゴムが取り替えたばかりの新しいもので、弾力が強すぎるため、上手くドアが綺麗に閉まらない場合などは、ドアに合わせてあえてアームの角度を変えたりします。

 

が、それはあくまで例外で、ほとんどの場合、水平に取り付ける方がドアの開け閉めの調子も良くなります。

ドアクローザー以外にも・・・

さてその他、ドアクローザー以外にも、私たち鍵の救助隊福岡では、こんなところにこだわっています。

 

鍵交換の際には、かならず錠本体にグリスアップと言って、新しい油脂を挿すのですが、個々の錠前の状態によって、中に挿す油脂の固さを変えています。

また私たちはお客様宅に訪れた際、ピンポンを押してから、お客様が内側から鍵をカチャっと開けて、ドアをガチャっとお開けになる時の音を聞いて、瞬時に

(あ、このドアはこの方向にずれているな)

という具合に、ドアの状態を判断しています。

 

現場で鍵交換と同時に調整がさっと終わるのは、実は作業前から音や視覚などで、ドアの状態について情報を収集しているからです。

が、これに関しては話すと長いので、また機会があればお話しようと思います。

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