新聞受けをピカピカに磨きました

先日、いつも鍵交換のご依頼を下さる福岡の不動産業者様から、販売前の中古マンションの室名札付き新聞受けの研磨のご依頼を頂き、やってまいりました。

 

ステンレスのシンク周りなどは、何度も研磨したことがあったのですが、新聞受けは初めての事で、また、分解せねばならない箇所も多く大変でしたが、なんとか無事に完了いたしました。

 

研磨前と研磨後

まず初めに、研磨前と研磨後の写真を載せようと思います。室名札付き新聞受けと言っても、なかなかイメージがわかないかもしれませんが、写真を見て頂けるとすぐにわかると思います。

(かく言う自分も、これの正式名称を知りませんでした)

 

室名札付き新聞受けの研磨前と研磨後その1
左が研磨前・右が研磨後
室名札付き新聞受けの研磨前と研磨後その2
左が研磨前・真中が研磨(荒削り)後・右が研磨(鏡面加工)後

研磨作業の説明

今回ご依頼下さった不動産業者様は、古くからお付き合い頂いてる業者様で、いつもたくさんの福岡近郊の物件の鍵交換をご依頼して下さいます。

ずいぶん前、ご担当者様に、

「鍵交換以外にも、古くなったステンレス製のシンクを研磨して、鏡面仕上げをすると言う作業もやってますよ。新しいものに取替えが出来ない物件などがありましたら、ぜひご依頼下さい」

とお話させていただいたのですが、その事を覚えていて下さったようで、先日

「そう言えば、シンクではないのですが、マンションの室名札付き新聞受けの研磨とかお願いできますか?錆だらけなので、販売前に綺麗にしたいのです」

とご依頼を下さいました。

 

「室名札付き新聞受けの研磨はやったことがありませんが、ぜひ受けさせて下さい」

とお答をし、やってみたものの、まぁこれが大変でした・・・。

 

シンクのように平面ではないので、分解して分解して、磨きやすくする必要がありました。

研磨前の室名札付き新聞受け
研磨前の室名札付き新聞受け。全体に錆が掛かっている。
分解中の室名札付き新聞受け
分解中の室名札付き新聞受け
分解後の室名札付き新聞受け
分解後、パーツごとに分けられた室名札付き新聞受け

パーツは、ビスで留っているなら分解も楽ですが、リベットにより留められているので、ドリルでリベットを全部飛ばす必要がありました。

分解するだけでも一苦労でした。

 

研磨中の写真

そして以下が、実際に研磨をしている時の写真です。まず初めに錆を綺麗に落とすところから。

 

ディスクグラインダによる研磨作業の写真
ディスクグラインダによる研磨作業の様子
研磨(荒削り)後の写真
研磨後(荒削り後)の写真。錆は完全に落ちている。

 

このように、まずは錆を削り取ります。(荒削り)

そのあとは、研磨痕が残るので、それを徐々に細かいバフへと換えて行き、最終的にはこの削り目をなくします。

 

研磨(鏡面加工)後の写真
鏡面加工後の写真。削り目もなくなり、ベランダの窓枠が写り込んでいる。

 

削り目が無くなったところで、フェルトバフに切り替え、研磨剤を付け、鏡面加工に仕上げて行きます。

最終的には鏡のように、景色が写り込みます。

 

完成後の写真

こうして全ての部品を研磨した後、元通りに組み立てて行きます。

組み立ては、やはりリベットを使い組み立てて行きます。大変な作業です。

 

こうして組み立てたあと、もとあった位置に取付して完成。

 

研磨後の室名札付き新聞受け
研磨後、パーツを全て組み立て、取付した様子

今回の室名札付き新聞受けは、部品点数も多く、なかなか大変でした。

 

今回と同じ物で、金額的にはおおむね18000円ほどです。

部品点数の少ないものに関しては、金額は下がります。

 

大変苦労した現場でしたが、お喜び頂いたので、やってよかったなと思います。

 

もっとお客様のお役にたてるよう、これからもどんどん技術を磨いていきますので、よろしくお願いいたします(^o^)