他社が出来なかったオートロックの鍵穴の即日復旧

先日、顧客のマンションの管理会社様から、マンションのオートロックの鍵穴の修繕のご依頼を頂きました。

 

もともとは、別の鍵業者が対応していたのようなのですが、即日の復旧が出来ないとの事で、新しい部品が到着する一か月後までの間、入居されてる皆様を、勝手口から出入りしていただく事で話はまとまっていたとの事でした。

 

しかし、ご入居者されてる全世帯の方が一ヶ月もの間、勝手口から出入りせねばならないのは大変不便だとのことで、何とかなりませんかとご依頼を頂きました。

結論から申し上げますと、大変苦労しましたが、その日のうちに問題なくオートロックが使えるように、オートロックの鍵穴を即日復旧致しました。

オートロック操作盤
即日復旧したオートロック操作盤の鍵穴

マンションの管理会社様について

建物の管理会社で、管理している戸数の規模の大きな管理会社の場合、何社か鍵屋を抱えていると思います。

マンションの、特に共用部の鍵穴の場合は、緊急を要するので、鍵屋を一社だけしか取引していないと、その業者がちょうど別の現場で動けないときなどに困るからです。

 

私たちカギの救助隊福岡は、夜間と日祝日は営業をしていないので、基本的に夜間と日祝日に何かあった場合は、他の業者さんに仕事が回ります。

ですが、平日の昼間に何かあったときは、一番にご連絡下さいます。

 

それは今回の現場もそうですが、基本的に当社では、その日のうちに共用部が使えるように、復旧できるからです。

今回の工事についてのご紹介

実は今回の工事も、鍵穴が壊れて回らなくなったのは前の晩でした。

先述しましたが、当社は夜間はお休みをいただいておりますので、他の業者さんが対応に行ったそうです。

 

ですが、即日復旧は不可能との事で、翌朝一番で新しい部品を手配すると言う話になったとのことでした。

 

しかし、マンションのオートロックの鍵穴は、当然建物ごとに違うため、全て受注生産品となっております。

そこで、一ヶ月間エントランスのオートロックを閉鎖することもやむなしとの判断になったとのことですが、全入居者様に一ヶ月にわたって、勝手口に回ってもらうと言うのは不便極まりない。

出来る事なら早く復旧してもらいたいとの事で、朝になって当社にお電話を下さったとの事でした。

特殊なキースイッチ

エントランスのオートロック操作盤についている鍵穴のように、鍵を回すとスイッチが入って電気が流れ、自動ドアが開くような鍵穴の事を、キースイッチと呼びます。

 

マンションで広く使われているKS-112と言うキースイッチは、今回のように鍵穴が壊れていて、鍵が回らなくなってしまっていても、操作盤から取り外す事が可能です。

ですので、ほとんどの鍵屋さんが、KS-112ならば、即日復旧する事が出来たでしょう。

 

しかし、このマンションについていたのは、KS-222と言う特殊なタイプのキースイッチでした。

 

KS-222は、操作盤からキースイッチを外す際に、鍵を回す必要があり、今回のように鍵穴が壊れて回らなくなってしまっていたら、操作盤から取り外すことすら出来ません。

そこで今回は即日復旧不可となったのでしょう。

しかも、さらに今回のマンションは、鍵穴部分に防犯性能も高く、ドリル破壊対策をしているPRシリンダーが使われている、PR・KS-222と言うものでしたので、一般キーのU9が鍵穴についている、U9・KS-222よりもさらに大変なものなので、余計に即日復旧は困難と言う判断に至ったのだと思います。

即日復旧出来る条件

さて、マンションのオートロックですが、多くの場合、オートロックの外側の風除ドアなどに、普段使っていない鍵穴がある場合があります。

今回のマンションにもそれがありました。

それをうまく使えば、即日復旧には近づくのですが、一つ問題が。

 

それは、風除ドアの鍵穴(シリンダー)は、KS-222の鍵穴部分と形が違います。

そのため、そのままでは風除ドアのシリンダーを使うことは出来ません。

 

そのシリンダーと、KS-222についている鍵穴部分をどちらも分解して分解してしたその先に、共通の部品があるので、そこを移植する形で組み換えすれば、KS-222が即日復旧出来ます。

大きな問題

と、簡単に書きましたが、今回の場合もっと大きな問題がありました。

それは、KS-222の鍵穴部分が壊れているため、鍵穴が回らず、そもそも操作盤から取り外しが出来ないと言うものでした。

 

取り外すためには、KS-222の鍵穴部分をドリルなどを使って壊して、とりあえず鍵穴が回るようにせねばなりません。

 

しかし、さきほどお伝えした通り、最終的に目指しているものは、即日復旧であるため、風除ドアのシリンダーから部品を移植して組み替えれるようにせねばなりません。

平たく言うと、やみくもに壊して良いわけではなく、KS-222の鍵穴部分の組み換えに必要な部分は、綺麗な状態で残っていなければなりらないと言うことです。

 

綺麗に壊すと言うことが大前提で、それげ出来て初めて、風除ドアのシリンダーから部品が移植できると言う状況なのでした。

 

しかしこれが本当に大変です。

人間の手は、いくら気を付けていても、多少はドリルがズレて入ってしまうのですが、そのズレを何とか最小限に抑えねばならないからです。

なにしろ、掘り進んでいるうちに、斜めになったり、止めねばならないところを少しでも行き過ぎるともう移植は出来なくなるわけですから・・・

 

この日は夏の暑い日で、外は土砂降りの雨。

蒸し蒸ししたエントランスの外で一人、汗だくになりながら、一時間ほどかけてようやくKS-222を操作盤から綺麗に取り外す事が出来ました。

エントランスのオートロック操作盤から外したKS-222
一時間かけて操作盤から取り外したキースイッチ

いよいよ分解して移植

こうして、エントランスのオートロック操作盤についていた、PR・KS-222の鍵穴部分を綺麗に壊す事が出来たので、風除ドアのシリンダー(PR・LAT)から部品を移植していきます。

 

シリンダー部品は分解すると細かなバネがたくさん出てくるので本当に大変です。

分解途中のPRシリンダーの鍵穴部分
移植のため分解をしていく

ここから先は本当に細かな部品が出てきて、組み立てが困難なため、写真を撮ってる余裕はありませんでした。

 

トータルで二時間ほどを要しましたが、何とか無事に作業完了致しました。

こうして、エントランスのオートロックの即日復旧が出来ました。

 

管理会社のご担当者様に復旧官僚の電話報告をいたしました。

しばらくすると、そのご担当者様からお電話が。

 

「マンションの理事長に復旧完了の連絡をしたところ、一ヶ月間どうしようもないとあきらめていたので、今日復旧してくれて良かったと、理事長がとても喜んでくれました」

との事でした。

 

いやー、正直本当に苦労した作業でしたが、喜んで頂けてよかったです。

 

オートロックなどの修理は、大変なことが多いですが、当社ではほとんどの場合、何とかして即日復旧はしています。

中にはその場では応急処置しか出来ないこともありますが、それでもほとんどの場合、その日のうちに使える状態まで持っていきます。

応急処置の場合は、一か月後部品が届き次第、新品に交換にお伺いするのですが、その一か月間は何とか使える状態にしています。

 

大変なことが多いですが、これだから当社では、有難いことに、途切れることなくお仕事を頂けるのかなと思ったりします。

顧客の皆様から支えて頂き、本当に感謝しています。

 

それでは、今回のカギの救助隊福岡ブログはこの辺りで。


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